見出し画像

人為的操作の疑い晴れるか?weiboトレンドがワード選出の仕組みを公開。

Twitterのトレンドと同じく、中国で話題になっているキーワードがリアルタイムで選出され、一目でわかるweiboの「トレンド(热搜)」。当サイトも毎日weiboトレンドをチェックし、中国の出来事を確認している。

画像1

8月26日のweiboトレンド

weiboは、これまでワード選出のアルゴリズムや、決定条件を公開しておらず、「こんなの誰が検索してるんだ」、「トピックがいつの間にか消された」などという声が挙がっており、トレンドが人為的に操作されていると疑問視されていた。
つまり、お金をさえ払えばトレンドワードに選出されるだけでなく、自分に不利なワードに関しても撤去できるのではないか?ということである。

これらの噂を受け、weiboは近日トレンド入りのアルゴリズムを公開:
(検索量+討論量+閲覧量)× エンゲージメント率

しかし、重要なのはこの計算方法で選出されたものを、さらにweiboが以下の調整を行なっているということである。

•ポジティブな内容の推薦
•重大なマイナス事件や突発的な事件は権威のあるメディアの報道を採用
•マイナス事件、エンタメ関連ワードの削減
•政府にデマと認定された内容の撤去
•誰かへの攻撃や、罵り合いを引き起こした内容の調整

また、Weiboはトレンド欄の中に広告を2つ設置していること以外、収入を得ていないと主張。お金を受け取っての意図的なワード表示、撤去を完全に否定した。

ネットでは、それでも信じられないと不信感を示すコメントが多く挙がっており、Weiboの疑惑の払拭は失敗に終わった。

実際に、去年アリババ総裁の不倫スキャンダルが起きた際、weiboはニュースの関連ワードを削除。意図的に調整を行ったとして、中国政府がweiboに業務改善を命じ、トレンドが1週間更新停止となる事態に。
この事件を説明できない限り、ユーザーのweiboトレンドに対する不信感を拭うのは容易ではないだろう。


チャイトピ!編集部より
weiboのトレンドは、すでに人々が社会の出来事を知る一種のツールとなっており、ここのトピックがユーザーに拡散され、さらに話題を呼ぶ程、影響力がある。

中国政府がネット業界への規制強化を行っている現在、ポジティブな内容を押し出し、マイナス内容を削減する意図があるのは、明らかである。この時点で私たちが見ているweiboトレンドは調整された後のランキングであり、完全に世論を反映していないことは、紛れもない事実である。

これを踏まえ、ランキングを鵜呑みにせず、「中国の一部の人が関心を寄せたトピック」としてチェックするのが適切だろう。


画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?