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「自動運転」の認識に相違?中国NIO車の運転者が事故で死亡

12日、NIO(蔚来)車を運転した中国の31歳の起業家が死亡した。
NIOのモデルES8に乗車し、高速道路で「自動運転補助機能(NOP)」を使用したところ、衝突事故を引き起こしたのである。

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事故現場の写真(weiboより)

この事件により、NIOと「自動運転技術」は世間の批判に晒されることに。

NIOは公式発表で「NOP(Navigate on Pilot)機能は自動運転ではなく、あくまで運転アシスト」と説明した。同社は2020年9月から1.5万元と3.9万元の2プランのNOP機能を提供。

しかし、完全な自動運転技術が実現していないのに、商品宣伝フレーズに「自動」の文字を使用したことで、消費者の誤解を招いた上、消費者への関連教育も欠如しているとして、現在、猛批判を受けている。


チャイトピ!編集者より
近年、自動運転技術がブームとなり、NIOやxiaopengなどの自動車メーカーだけでなく、ネット配車のDiDiや、IT大手の百度も関連開発を行っている。
また、筆者が過去に取材したテクノロジーの展示会でも、自動運転車が定番となっている程である。

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テック関連展示会では、自動運転車が定番に(チャイトピ!撮影)

しかし、自動運転車が普及する一方で、技術上の問題や、中国政府による政策問題も抱えている。
加えて、すでに路上テストを行った開発企業は複数あるものの、公開された動画を見ると、車が障害物を識別できていないなど、いまだ多くの問題がある状態である。

技術の進化が生活をより豊かにしているが、海外でもUberやテスラの自動運転による交通事故が報道されており、このままではメーカーのイメージダウンは必然のこと、人々の「自動運転」への不信感も一層高まるだろう。


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