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アリババが買い物かごのシェア機能をリリース 独身の日に備える

アリババ傘下のECモールタオバオ(淘宝)が独身の日(ダブル11)に備え、買い物かごのシェア機能をリリースした。主に大型セールを見逃したくはないが、何を買うか悩んでいる人に対し、この機能を提供することで友達の買い物リストを参考に購入してもらう、というわけだ。

さらに、独身の日の期間中にこの機能を利用すると、タオバオが買い物かごの中の全商品を買ってくれるという抽選イベントにも参加できる。

現地メディアの報道によると、リリース初日にすでに630万人がこの機能を利用

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▲タオバオの買い物かごシェア機能

利用方法は簡単で、タオバオアプリの買い物かごページのトップにある入り口から閲覧が可能。システムがピックアップした一般人や、インフルエンサーだけでなく、タレントや有名人が公開した買い物かごの内容も表示される。

また、プライバシーも考慮されており、ユーザーが自分の買い物かごに入れた商品の中からシェアしたい商品だけをピックアップし、公開範囲も友達のみか、タオバオ全体に公開するか選択が可能である。それに加え、友達と同時にスマホを振ることで、お互いの買い物かごをシェアする機能も兼ね備えている。

近年、中国の若者はweiboやREDなど、ソーシャルメディアで商品情報を検索してからECアプリで購入するパターンが多く見られた。そこで、このタオバオの買い物かごシェア機能をリリースすることで、ユーザーに情報探しから購入まで、タオバオ内で完結してもらう、という狙いもありそうだ。

チャイトピ!編集部より
リリースされる前から、タオバオのこの機能はネットで話題となっていた。当時は、タオバオアプリ内だけでなく、国民チャットアプリのwechatでもシェア可能だと噂されていたが、結局シェアが可能な範囲はタオバオのアプリ内だけである。

中国政府によるネットサービスの相互ブロックが解除されつつあるが、最も世間が期待したwechatとタオバオの完全オープンは未だ実施されていない。

現在、中国におけるインターネットの利用者成長は鈍化しており、これからネット大手らにとって、新規ユーザーを増やす難易度がより一層上がってくることは間違いない。お互いにサービスをオープンにすることにより、新規ユーザーの獲得が期待できるが、既存ユーザーに対する運営も各社に課された課題とも言える。
今回のタオバオの買い物シェア機能は、その課題に対する1つの策かもしれない。

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