見出し画像

中国、時代はバーチャルアイドル?リアルアイドルに勝る魅力とは

中国でアイドル、タレントのスキャンダルが続出。近日、超人気アイドルの呉亦凡が未成年女性へのレイプの疑いで逮捕された事件は、中国でビッグニュースとなった。
この件をきっかけに、ファンを裏切らないバーチャルアイドルへの注目が集まっている。

未标题-2

A-SOULのメンバーのweiboアカウント(チャイトピ!より撮影)

中国のバーチャルアイドルは、2012年にバーチャルシンガーの洛天依(ルォ・テンイ)の登場を始めとし、次々と出現。
特に、芸能事務所の「楽華」が2020年11月に発表したバーチャルアイドルグループの「A-SOUL」は、瞬く間に人気となり、メンバー全員のweibo公式アカウントのフォロワー数は、100万人にのぼる。さらに、リーダーのキャラクターがビリビリ(bilibili)で誕生日祝いのライブ配信を行った際は、少なくとも100万元(約1,685万円)の収益を獲得した。

このバーチャルアイドルの勢いに目をつけ、バイトダンスやアリババといった、ネット大手も同芸能事務所に投資を行っている。

調査会社iimedia によると、2020年中国バーチャルアイドルの市場規模は、約35億元で前年比70%増加。さらに、バーチャルアイドルによる関連グッズ市場規模は、646億元で、前年より69%増加と成長を続けている。

バーチャルアイドルのファンの92%は19~30歳の若者で、フィギュアやレーベルなどを購入することで、自分の好きなキャラクターを応援しているのである。

画像2

RED上のバーチャルKOL(チャイトピ!より撮影)

また、バーチャルキャラクターの活躍も目まぐるしい。今年5月に口コミECサイトのRED(小紅書)では、AYAYIという名のバーチャルKOLアカウントを開設。完成度が高く、ファッションセンスも良いAYAYIは、すぐ注目の的となった。現在は19万フォロワーを獲得し、大手コスメブランドから連携の話を持ちかけられている程である。

他にも、新興コスメブランドの花西子がバーチャルイメージモデルを作成。超人気ライバーの李佳琦(Autin)のライブ配信にゲストとして参加した上、ニュース番組にまで登場している。

ただ、バーチャルアイドルであれば、全てが成功しているわけではない。
バーチャルアイドルのポテンシャルを見込み、市場進出する企業が乱立しているが、人気アイドルの作成に成功しているのは、ほんの一部である。初期開発と運営に大金を投入したものの、人気を獲得できず、失敗したケースは少なくない。


チャイトピ!編集部より
スキャンダルをいつか起こすかもしれない、という不安のあるリアルのアイドルと比べ、バーチャルアイドルは何の懸念もなく、ずっとファンの好きな姿でいてくれる、それこそがリアルのアイドルが叶わないバーチャルの魅力の1つだと言える。

中国のバーチャルアイドル市場は、次の消費主力となる95後や00後の若者の支持を得て、今後も発展していくだろう。

note账号banner-21.7.5-程程-03


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?