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中国のコロナ感染拡大で活躍を見せる「雇用シェア」
中国では最近コロナ感染が拡大しており、上海や深センなどでは封鎖区域が続々と増えていた。人々が隔離されたり、家にこもったりすると同時に配達への需要も急増。
しかしフードデリバリー業界では封鎖地域で隔離される配達員が続出するなど、深刻な人手不足に陥っていた。アリババ傘下の生鮮食品EC会社・「盒馬」(フーマー)は高額な報酬で緊急の人材募集をかけ、「共享員工(雇用シェア)」で空きを補うことで注目を集めた。
▲ 雇用シェアを実行中との投稿(盒馬のweibo公式アカウントより)
雇用シェアは簡単に言えば、人手不足の企業が従業員過多となっている企業から人手を借りることだ。2020年にコロナ禍が中国を襲った時に現れた雇用形態であり、これには二つのメリットがある。
・コロナ禍におけるフードデリバリー企業などの深刻な人手不足を緩和できること
・一時的失業同然の従業員の収入が保証されること
派遣と似ているものの、業界を跨ぐという点で高い柔軟性を持ち、ハードルの低い職業に限られ、基本的にコロナ禍のような緊急事態を凌ぐための一時的な雇用という側面も持っている。
日本でもANAなどの航空業界で従業員を一時的に出向させる雇用シェアが採用されており、コロナ収束の見通しが立たない今、こうした雇用形態はさらなる活躍を見せるかもしれない。
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