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ご報告。

知ってる人は知っている。知らない人は読んでみて・・な、ご報告です。

約7年間なんだかんだお世話になっている犀の角、今月に入りお休みしております。
犀の角に行ったらだいたい茶色いる、というところから、場を離れることとなっている訳は・・・茶色、子どもを産んでみます!です。
こういうことは直接言いたい性分なので、方々にご報告はしてきたのですが、お声かけしきれなくなったまま臨月→正産期に突入しましたので、ここで一声あげておきます。

11月17日が予定日でして、なんだかんだと10月末まで色々動き回りいよいよ出産目前。
いまのところ、すこぶる健康で、食欲も旺盛すぎて、18キロも太ってみたりして、今更ながら体づくりのためにバランスボールと戯れております。

さて、ここで、この10ヶ月を少し振り返ってみましょう。
ありきたりに例えると、母になりかけている「わたし」、同じく父になりかけている「かれ」、そして目には見えない、でもお腹のなか確かに実体のある「あなた」との旅のような時間でした。
ぜんぜん目的地が決まらない旅路で、ここぞとばかりに山あり谷ありを味わっております。
妊婦になったからこそ、自分が限りなく弱者に思え、苦虫を噛むような思いをすることだってありましたし、逆にこれまでに感じたことのない充実感に包まれて、もうなんでもいいや〜なんてピリピリとキリキリとしていた緊張感が緩んだりしたこともありました。

わたしは子宮の中にいる「あなた」から確かに大きな何かを感じています。大きすぎて苦しい時もありますが、「わたし」も「かれ」も“生きていくこと”を学んでいます。まだ言葉にはできない何かのおかげで、十分すぎる尊い体験が始まっている・・そんな感じです。

不安定な時期から話をとことん聞いてくれた友人、経産婦の先輩たちの言葉、オラクルカードでその時々を見守ってくれたメンバーさん、仕事を肩代わりしてくれた同僚、この子を心から楽しみに待ってるよとお腹をさすってくれたあの人、もしものときはお湯を沸かすと意気込んでくれた恩師、心強い助産師さんたち・・見守ってくれている数えきれない皆さんと過ごして、わたくし茶色は温かいものに満ち満ちています。なんというか常に祝祭感。
本当にありがとうございます。

ところで・・

妊娠初期のころに比べると、心も体も妊婦らしくなってきて、妊娠以前までの「わたし」から距離をおく時間が増えているように思えますが、「わたし」が「あなた」と出会いながら距離を離していく過程で感じたことがたくさんあります。
そして、ここまでの旅の記録を〈出産祝い〉と称して何かの形に昇華してくれようとしてくれてる人たちが居たりするので、妊娠がわかってからの嬉しさも違和感も色んな「忘れてなるものか!」が実体化するかもしれません。それを受けて、今度は私自身の手でさらに何か(演劇と言える物なのか不明)に昇華するつもりではいます。

誰かに「わたし」の言葉を預けて、なにかの形になる。とても贅沢な出産祝いを楽しみにしながら、マタニティライフも終盤。これまでの「わたし」を携えて「あなた」に面と向かって出会うことを楽しみにしていますし、わたしの周りもきっと楽しみにしてくれています。

さあ、あとは出してみる。
産んで、「あなた」と出会ってみて、どうなるか。
(私自身も含めて)どうぞおたのしみに。

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