薬師湯

東京生活カウントダウン

2019年の年末に、東京を離れる。

夫婦共々、関西を拠点に仕事をすることになり、西へ移動することにした。

東京生活もあと少し。

ということで東京近郊で行っておきたいところや、好きなところへ行っておこうと思った。

東京スカイツリーのふもとにある、日替わりの湯で攻めてる銭湯、薬師湯。

年に数回、スカイツリーを文字通りスルー(通り抜け)して行く、好きな銭湯の一つだ。

初めて行ったのは、2014年10月の「世にも奇妙なパンプキン湯」。かぼちゃが湯船にたくさん浮かび、かぼちゃ色(茶)のお湯だ。5年ぶりにパンプキン湯に浸かる。相変わらずゴツゴツと当たって痛い(笑)

他に、東京にいるうちに、行ってみたいところあるかなあとリストを作る。

ひねり出せば、いくつかのお店や場所が浮かんでくるけど、引っ越すからって、慌ててわざわざいかなくてもいいなってのも多い。

東京と関西なので日帰りで行ったり来たりできるから、またいつでも戻れる安心感もある。

むしろ住んでいる町で、まだ行ったことないけど気になってた店にいってみたり、よく通っていたお店にもう一回食べに行こうとか、常連だった店には遠くに引っ越すよって挨拶しておこう、とか。

近所をひたすらうろうろするプランになった。

つまり日常が続く。

この4〜5年、まちに根を下ろして生きてきた気がする。

町の古本屋の運営の一員になって、近所の友達もいる。

大人になってからできる近所の友達は嬉しい。

新しいまちでもきっと同じようにマイペースにそのまちの人になっていけるかもしれないし、そうでもないかもしれないけど。

私は、目の前の、あたりまえにある、毎日の景色を、いつだって見つめ過ぎている。人の営みを慈しみながら、生きている町を発見するのが好きだ。

世界が変わっても、私の目は何も変わらない。