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大工と鬼六

名人大工の十兵衛は、橋がすぐに流される川に困っている村人たちに、絶対流されない橋をかけるよう頼まれ、川のほとりで思案していると突然大きな鬼があらわれる。
鬼に目玉と引き換えに流れない橋をかけてやると言われ、翌朝半分かかっている立派な橋を見ると
完成した姿を見たくなり、目玉と引き換えを了承すると次の日に橋は完成する。
十兵衛は本当に流れないか見届けたいと鬼に頼むと、鬼の名前を当てれば目玉は勘弁してもらうことになり、その夜嫁さんが歌う子守唄で鬼六という名前がわかる。
翌朝、鬼に名前を伝えると自分が有名だと満足そうに姿を消し、橋のおかげで有名になった十兵衛はますます腕を上げる。

岩手県の昔ばなし

川に出現する珍しい鬼

物語の類型
危険回避

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