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木仏長者

金の仏様を毎日磨いては人に自慢する長者どんの家にいる、風呂炊きの伍助は仏様そっくりの形をした木のぼっくいを朝晩熱心に拝んでいる。
正月の酒盛りで伍助は長者どんから金の仏様と自分の木仏で相撲をとらせ、木仏が勝てば財産を全部やると言われる。
伍助が困っていると、木仏が大丈夫じゃと微笑んだので、相撲を始めると木仏が勝つ。
長者どんは約束どおり財産を譲り風呂炊きになり、伍助はいっそう信心深くなり、木仏長者と呼ばれ、とても慕われる。

大分県の昔ばなし

ちゃんと約束を守る長者どんもいい人

物語の類型
「善人が報われる」

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