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PodcastとTwitter

こんにちは。一橋大学3年、株式会社Syndy代表の細谷と申します。

このnoteを見て下さっている方々は普段からPodcastを聴いている、もしくは興味関心がある方かと思います。

背景

皆さんはどのようにして聞きたいPodcastを見つけているでしょうか?配信者が知人、友達からの紹介、好きなインフルエンサーが始めた、深夜ラジオのアーカイブを聴くため、、、

様々な理由が思い浮かびますが、配信サービス内で見つける方は多くないかと思います。動画配信サービス(Youtube, TikTok)、テキストベースのプラットフォーム(Twitter, note)は普段は触れないコンテンツが一定数レコメンド、表示されるシステムであるためプラットフォーム内で新しいコンテンツと出会うことが出来ます。

一方Podcastを筆頭に音声コンテンツはそのデータ形式も相まって認知を得られづらいです。テキストやビジュアルによって人々の興味を数秒で惹きつけることが難しく、ある程度聴いてもらってこそ良さを伝えることが出来ます。

ではどのようにして親しみのなかった人々の認知を獲得するのでしょうか。私はTwitterにて文字ベースで認知を広げコミュニティメンバーが熱量高くPodcastを聴きにくるケースが多いのではないか、と仮説を立てました。
最初から音声ではなく、テキストで接点を作っているのではないかということです。

そこで今回はPodcastとTwitterの関係について番組データを収集し分析してみることにしました。

データ紹介

使用したデータは私個人が集計したものになります。そのため選抜したコンテンツにバイアスや誤りがあるかと思います。その点ご容赦ください。

収集したデータのカラムは三つです。
①番組名、②Twitterフォロワー数、③ジャンル
実際のデータは以下URLからご確認いただけます。

調査方法

  1. フォロワー数の平均・分散等いわゆる記述統計量を算出

  2. フォロワーとジャンルとの相関関係を分析

分析結果

フォロワーの記述統計量

カウント(データの数): 114(約55%)
平均(平均フォロワー数): 約20,361
標準偏差(データの散らばり具合): 約36,312

最小値(最小のフォロワー数): 5
25パーセンタイル(全データの下から25%の位置にある値): 約1,611
中央値(全データの真ん中にある値): 約7,474
75パーセンタイル(全データの下から75%の位置にある値): 約23,825
最大値(最大のフォロワー数): 255,300

文章だけでは分かりづらいため、いくつか図を使って視覚化してみます。

ボックスプロット(上):ヒストグラム(下)

全ての番組にフォロワーがついている訳ではなく、一部の番組が突き抜けてフォロワーが多いことが読み取れます。

フォロワーとジャンルの関係

2回以上登場したジャンルについて、該当ジャンルのコンテンツ量とフォロワーとの相関係数は約0.328となりました。
数値からはTwitterのフォロワー数とコンテンツジャンルには弱い相関があることが分かります。

散布図

データが少なく正確ではありませんが、文化系のフォロワーが多いことは意外でした。コメディはPodcastにおける主要ジャンルですが、プロのお笑い芸人からアマチュアの方まで幅広く番組が存在するため2番手に落ち着きました。News系は手堅くフォロワーがいる印象です。

実際に両者の分散を調べてみると、コメディの標準偏差は約39,186.87
ニュースの標準偏差は約19,551.60となります。
このことからコメディはニュースに比べてフォロワーが広く分布していることが分かります。

まとめ

今回はポッドキャストランキングを参照してデータを抽出させていただきました。上位100を見ても一番フォロワーが多い番組がオードリーのANNで25万人。以下は1~5万人、数千人がほとんどでした。

YoutuberやTikTokerのアカウントと比べ少ない印象ではありますが、その分熱量高くコンテンツの消費に繋がっているのでは?と推測します。
この点も後々検証していきたいところです。

ここまで読んでくださりありがとうございます。データがあまりないこれから伸びていくニッチ市場で、個人でデータを収集したのでサンプル数が少なく恣意的になってしまいました。
時間を見つけてTwitter apiなども活用しながらより大量のデータでより詳細な分析を更新していきたいと思います。

最後に

日本に職業"Podcaster"を生み出すべくPodcast関連事業を行う会社を設立しました。
ラジオ、ポッドキャストを聴いている方ぜひインタビューさせてください!


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