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【読書記録】自立した老後を迎えるために今のうちからできること

私には3人の息子がいる。
「息子は結婚したら嫁さん優先だからね」
周囲の息子を持つ女性達からの助言は
共通していた。

夫も結婚後は私のことを1番に考えてくれた。
親ならきっとそういう行動も許してくれる、
そんな信頼関係があったからこそ
私を1番に考えてくれたように思う。

息子には自分の人生を楽しんでほしいと思う。
親の健康を気にして、何かを犠牲にしたり、
我慢を強いられる状況は極力避けたい。
(やむを得ない事情を除いて)

まだ現役世代ではあるけれど、認知症の要因は
すでに40代から作られているという。
備えを始めるのに早すぎることはない。
出来ることを今のうちから小さく
はじめていきたい。
今日手に取った本はそんな気持ちから読んでみた。


大崎博子著「89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた」



自分の中の先入観

「89歳」という自分の中の先入観を覆す
行動が盛りだくさんだった。
カルディ、無印良品、ABCマート、
ネットフリックス、BTS,東方神起
89歳の高齢の方が使わない、利用しないと
勝手に決めつけていた自分に気づいた。
娘さんやお孫さんと一緒に盛り上がれるように
良いといわれたものは自分の目で確かめるらしい。
「老いては子に従え」の言葉通り
娘さんの助言に素直に耳を傾ける様子に
頭の柔らかさを感じた。
あとがきでは物理的な距離があるから
できることだともおっしゃっていた。


なんでも自分でやるのが当たり前

ネットフリックスを利用するにあたって
アマゾンのファイヤースティックを
セッティングし、ネットフリックスに入会・・
全部ご自分でやるそうだ。
もともとは機械オンチだったけど、
Twitterのアイコンをご自分の遺影用の写真を
設定したり、苦手なことも自分でやるのが
当たり前になっている。

これからはインターネットを使った
サービスが今より主流になっていく
のだろうと思う。
今から苦手意識をもって、
食わず嫌いになっていたら
時代の流れにどんどん取り残されて
行きそうだ。
困ったことが起きた時、
すぐに誰かに頼らずに
まずは自分で調べてみる。
そのくせをつけていきたいと思った。


戦争体験者だから伝えていきたい

戦争を体験したものとして
ご自身の体験談を語られていた。
戦争についての話は自分から探しに
いかないと知らないままになることが
ほとんどだと思う。
私自身、国語の授業以外で
戦争について自分の意見を求められることがなく、
テレビで見る戦争の映像を
どこか他人事で眺めていた。
1度起きてしまうと元に戻るまで長い年月を
要するし、その間に尊い命が奪われ、自分の
意志で行動することができなくなる。

今自分がいかに恵まれた環境に生きているのか
あらためて感じることが出来たし、
大崎さんが
「戦争を体験した自分だからできること」
として戦争についての思いを発信し続ける事に
自分だからできることって何だろうと考える
きっかけをくれた。


元気の秘訣は1日8000歩歩くこと。

大崎さんがこの本の表紙を飾っているが
見た目が若い。
本を開くとそのスタイルの良さと
姿勢の良さにさらに驚く。
老後を元気に過ごすために
食事、運動、人との交流は
絶対に外せない要素
だろうと思ってしたし、
大崎さん自身の生活ぶりを
読んでもまさにその通りだった。
1日8000歩歩き、ほぼ毎日太極拳を行い、
寝る前には5分間のオリジナル体操を欠かさない。
すごい!
さすが!
だよね、その年まで元気に生きるには
それなりの生活をしなくちゃね。
でも小さく何かを始めたい私には
少しハードルが高い。
そんな中、簡単にすぐできることで
キレイに歩ける方法を紹介されていた。
「道路に引かれた白線を
姿勢を正してまっすぐ歩く」
これなら真似できそう。
姿勢は常に気を付ける。
意識するのとそうでないのでは
だいぶ違いが出るものだから
まっすぐをイメージしながら歩くように
しよう。


そのほかにも、ぬか漬け、手仕事、おしゃれ
苦手な人との付き合い方、もしもの時の備え
経験されてきた方の言葉には重みがあり、
心に染みる。
先人の教えは偉大なり。
自分の中に定着させたい習慣がたくさんあり
読んでよかった1冊になった。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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