干し柿が好きです!
干し柿が好きです。無性に食べたくなるときがあります。水分少なめのころ柿も多めのあんぽ柿も好きです。
母と干し柿
母も干し柿がとても好きでした。私の干し柿好きは母の影響なのだろうと思います。
母は自分でも干し柿を作っていました。渋柿の皮をむいて軸にビニールひもを巻きつけ、ベランダの手すりにつるしていました。時々、
「カラスにつつかれちゃった」
と苦笑いしていました。
それでも干し柿を作っていましたが、
「ハクビシンに持っていかれた!」
と話してくれた時からは、干し柿を作らなくなりました。
窓越しに茶色い獣を見つけ、手すりの柿がなくなっているのに気がついたそうです。とてもショックだったようです。
母の干し柿好きは近所の方たちにも知られていたようで、手作りの柿をいただくこともよくありました。干し柿にはこまらなかったみたいです。
両親は老いてくるとともに歯が弱くなり、ころ柿をそのまま食べるのが難しくなりました。母がキッチンばさみでころ柿を小さく切って、二人で仲良く干し柿を食べていたのを思い出します。
干し柿はあまり好きではなかったの
近所に満州で生まれ育ち、結婚して間もなく日本に引き揚げてきた人がいました。満州にいたころ、ご両親のふるさとから干し柿が送られてきたので、干し柿を食べていたそうです。
「でもあまり好きじゃなかったの」
「近所にロシア人のお菓子屋さんがいてね、そっちのお菓子のほうが美味しかった」
そういえば私も小さいころはそれほど干し柿が好きではありませんでした。成長して年齢を重ねるとともに、干し柿が美味しく感じられるようになりました。
干し柿の甘み
岐阜県の菓子店、恵那川上屋のホームページに干し柿についてのコラムがありました。干し柿の糖度は50度前後になるのだそうです。水分が抜けたこと、もともと渋柿のほうが甘みが強いことが理由にあげられていました。
干し柿の糖度の高さに驚きました。子どもの頃それほど干し柿が好きではなかったのは、砂糖の甘みのほうを好んでいたからなのでしょう。干し柿の甘みはおとなの甘みなんですかね。
参考資料 恵那川上屋ホームページ
画像は本日のおやつ みなみ信州農業協同組合の市田柿
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