【読書】THE MODELを読んで
前々から発売を楽しみにしていた本
というのも、SaaS系のスタートアップ・VC業界ではSales Forceが開発したThe Model(マーケ・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの一連のプロセス)の導入がマストだよね、という雰囲気になっている一方、これまで全体感が分かるものが公開されていなかったので、待望の一冊
読み終わった後の結論としては、買いの一択!
期待通り、The Modelの全体感が一気通貫で理解できたし、何よりもThe Modelの根底に流れる思想を感じることができた
(そしてそれがSales Forceのミッションやバリューと一致していることも)
スタートアップなんで、色々やらなければいけないし、それが過去自分がやったことがないこともザラにある
今回で言えば、The Modelという手法
そういう時に個人的に一番悩むのは
「それってうちに合うんだっけ?」
「それをやったらXXさんはどう感じるだろう?」
ということ
つまり、経営として、企業価値や売上・利益といった定量数値を上げなきゃいけないこと、上げるためにやるべきことも分かっているんだけど、あくまでやるのは人なので
「本当にみんなは自分ごととして取り組んでくれるんだろうか」
ということをいつも気にしてしまう
この壁を打破するには、ノウハウや事例ではダメで、それを始めた人の想いや趣向、個性を知ることが大事だと思う
その意味で、この本はぼくのにある壁を突破してくれると思えるほどに、著者の福田さんやマークベニオフの個性が匂い立つ本だった
最後に、この本の中で一番好きな言葉を引用します
組織を語る時、よく「プロフィットセンター」と「コストセンター」という分け方をされることが多いが、私はこのような分け方は好きではない。採用する役割については、常に「キャパシティ」と「レバー」という分け方をしている。
業務量や顧客カバレッジなどに応じて増やさなければならない営業やコンサルタントなどの役割はキャパシティ。そして、キャパシティの生産性を最大限に向上させるレバーとなる役割という考え方だ。この2つにバランス良く配分できているかは、投資計画において重要な指標となる。
福田さんの、勝つために冷静に経営を見ていながら、人に対しての温かみを持った向き合い方をされているのがよく分かる
自分もそうでありたい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?