黛灰と単眼とにじさんじ

「HAVE Not (to HAVEN)」配信から少し時間は開いてしまったが、更新された黛灰のストーリーについて考察していきたい。

考察に当たって参考にさせていただいた(というか最早黛考察の教科書みたいな)動画のリンクがあるので見てほしい。
https://youtu.be/yluu-x9vROM

黛灰とOD組、2434systemの関係は非公式Wikiの2434systemのページを参照してほしい。
https://wikiwiki.jp/nijisanji/%E3%81%8A%E3%81%AA%E3%81%88%E3%81%A9%E3%81%97%E7%B5%84/2434system


考察を始めていこう。HAVE Not配信で得られた情報の中で、最も注目すべきなのは、新衣装配信のCパートの会話相手は鈴木悠理だったということだ。なぜなら新衣装配信で会話していた相手が鈴木悠理であるならば、Cパートの

それにしても、俺も使ってて何なんだけどこの2434systemって一体何なの?
いやまあ確かに、勝くんのデータは参照させてもらってるからそこはわかるんだけどさ

この会話の意味が変わってくる。


機関の構成員との会話で黛灰が「2434systemとは何か」を尋ねて、黛灰が納得いかない点があったとしてもおかしくはない。なぜなら「機関」はそのシステムを開発したわけではなく、全容を知るわけではないから、黛の問いに対して黛が納得する答えを返せなくても仕方ない。

が、会話相手が鈴木悠理だとするとそれはおかしい。なぜなら鈴木悠理はシステムの開発者で、全容を知るにふさわしい人物だからだ。

上の会話の中でも「それ」はわかると黛が言っているが、これはおそらく「2434systemが《精神の電子化》をするものだ」というものだろう。
その事実は開発者側の「意図」であり「目的」だったのだから。

そうじゃないっていうか

「それは知っているが聞きたいのはそれではない」
黛の感じる違和感はここなのだろう。
黛は2434systemの本来の目的である《精神の電子化》以外に何かが起こっているということに気づいているわけだ。

目的はどうせ変わらないしね。
とにかく、ちゃんとやることはやるよ。

つまり、「2434systemがどのようなものか」を調べることは黛の仕事の目的ではない。

あくまで、黛の仕事は「システムを悪用しようとしている人間」がいてその目的解明、またその人物から鈴木勝と出雲霞の両名を保護することで、それはシステム開発者の鈴木悠理の依頼によるもの。

「機関」は黛のでっち上げ、存在するかどうかもわからないが、システムを悪用しようとする誰かしらの「個人」に対して「別の『集団』もシステムを狙っているぞ」と錯覚させるためのブラフ。

黛は今回のHAVE Not配信で、またも「単眼の存在」にシステム介入を許した。仮にこの「単眼の存在」が「システムを悪用しようとする個人」と同一だとすれば、システムに介入できている時点(これは完全に黛の想定外)でそれを悪用するのは容易いだろう。が、実際には悪用されていない。とすると、この「単眼の存在」と「個人」は別のものであると予想するのが自然だ。


では「単眼の存在」とは何者か。様々な考察がされているがその中でも代表的な考察は「単眼=教授」説で、理由として最も大きいものは「黛の手口を知っているから」だろう。ただ、

学習心理や行動心理が専門の職業指導士で、黛の施設には職業訓練で訪れた
(にじさんじ非公式WIKIより)

このような情報学を専門としない人物が手口を知っているというだけで専門のハッカーと同等かそれ以上のシステムハックができるのだろうか。
教授は2歳くらいの黛に対してパソコンを教えたというだけで、2歳児に教えるパソコンの技術とすればローマ字入力や検索がせいぜいだろう。
なので教授をハッキングの元凶とするのは些か飛躍が過ぎるんじゃないか。

で、だ。

一つ前のノートで「黛の認識のズレは2434systemのバグが原因なんじゃないか」という考察をした。今回の考察でもこれを使っていきたい。

単眼が黛の配信をジャックした配信、10万人到達の直後の配信では、4月1日の配信と同じく、.exeを用いない配信であるという共通点がある。
「こんばんは」の配信↓
https://youtu.be/FGgcKpKKTwE
4月1日の配信↓
https://youtu.be/CgXfNhKFS4Y

前のノートで4月1日の配信が「2434systemのバグ」によるものと仮説を立てた。であれば前のノートで論じたものと同様の理由から、単眼の配信も「2434systemからの配信」と考えることができる。

そしてHAVE  Notで黛が

俺の手口を知っているみたいな…

と言っていたが、ハッキングしてきた単眼の存在が「2434systemそのもの」であると考えれば、度々2434systemをハッキング、ないしシステムに割り込みなどをかけていた黛の手口を2434systemが知らないわけはない。そしてそれを模倣し、逆に同じ手口でハッキングを仕掛けることも。

この単眼(=2434systemそのもの)が流暢な関西弁を喋り、
「10万人行きはった人のところをちょっとお借りして」配信をすることができ、
さらに黛と同様の方法でハッキングを仕掛けられる存在だとし、
この考察の前半で述べた、「黛灰が2434systemに感じる違和感を感じていること」をまとめると次のようなことが言えるのではないか。


本来は《精神の電子化》を目的として造られたシステムだったが、開発者の目的とは別に電子の存在、システムそれ自体が精神を獲得し始めている。

これが黛が感じる違和感の元凶であり、たびたび黛の配信をハックする存在なのではないだろうか。というのが今回の考察の結論である。

なので、ここから黛灰のストーリーは「黛と2434system」と「黛と2434systemを悪用しようとする個人」の二つの軸が組み合わさりながら展開していくのではないか。と予想する。


とまぁ前回に引き続き与太話全開で考察してきましたが、いかがでしたでしょうかね。しっかり考察させてくれるエンタメっていうのはやっぱりいいですよね。

またどこかでお見かけされた時にはどうぞよろしくお願いします。



ちなみに私がこの考察を思いついたきっかけはにじさんじのロゴです。

にじさんじのロゴは単眼である


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