「大丈夫よ」と私は気軽には言えない
私は、過去に3年半、不妊治療を経験した。
この年数を人によっては、長いね〜と感じるか、短いほうやんと感じるかは、人それぞれだ。
でも、私にとってはとても長く感じたのだった。
だって、結婚して1年未満でみんな妊娠しているのを見てきたから。
結婚して、どれだけの人に言われてきたことだろう。
大丈夫よ~
この言葉に、モヤっとしてしまうのは、結婚して子どもをすぐに授かっているタイプの人に…だった。
全然悪くないんだけどね。
私の性格が当時、歪みまくっていたせいなんだけどね。
でも、どうしても思ってしまったのよ。
いやいや、大丈夫よ〜とか、気軽に言わないでよねって。
こちとら、頑張っても頑張っても、成果が出なくて、毎日凹みまくりだから。
希望を持ち続けて、何度も挑戦しても、なかなか妊娠に辿り着けない私の気持ちなんて、本当にわかってる?って、思ってしまうのよね。
でもね…
大丈夫よ〜
この言葉に、安心して泣けるくらいホッとしてしまうタイプの人がいるのも事実だった。
もう、人生経験豊富な、色々苦労されてきての今なんだろうな~を感じられるおばちゃんや、おばあちゃん世代の方に言われたら…
当時は本当に涙が出たもんだ。
生理が来て、リセットする度に、その方達に慰めてもらったわ。
どこで?って。
もちろん、スポーツジムKONAMIだ。
当時、平日の昼間、エアロで踊りまくり、ええポジションで踊りまくりたい私と、昼間ずっとジムにいる暇なおばちゃん達とは、よくお話をしたもんだ。
おばちゃん達が、「そうか、そうか~。」って、私の話を聞いてくれ、「大丈夫、大丈夫」って言葉にどんだけ、癒やされたことか。
今回、息子が不登校になり、先の見えないトンネルを進む私にも、色んな人から「大丈夫よ」と似た言葉を言われた気がする。
もう、今はみんな言わないけどね。
不妊治療の時もそうだったけど、不登校も1年たつ頃には、周りもほんっと言わなくなるよ笑
でも、不登校初期には結構言われた。
◯◯やったら通い始めた子がいるんだって!◯◯してたら、大丈夫よ〜
とかね。
本当によかれと思って言ってくれてるのはわかっている。
けどね…
毎日毎日、頑張っても、なかなか成果の出ない不登校息子を育てている私にとっては…
ポジティブに思えない日だってあるのよね。
性格が完全に歪みきっている日もあるのよね。
アドバイスを聞いて教えてくれるのは、本当にありがたい!
情報はなるべく集めたいタイプだ!
でもね…
大丈夫よって言葉だけはいらない。
たまに辛く感じる時もある。
この言葉、きっと色々な人生経験をしている年配の方から言われたら、また違うのよね。
ほんと、いつも泣いてしまうくらい、ささる時がある。
だから泣きたい時は、いつも年配の方を尋ねることが多いかもしれない。
同年代の人達とは、むしろ全然違うことを喋ってしょうもないことで、笑っていたい。
私は、辛そうにしている息子にも、
「大丈夫だよ」とは言えない…。
息子にさえ、使えない…。
息子しかわからない辛さがあると思っているから。
親であっても、下手に声をかけられない。
「大丈夫だ」って言われても、お母さんに何がわかるんだ!
って、思ってしまうんちゃうかな?て。
だって、私は不登校を経験したことがないから…
学校だって、どちらかと言うと好きなタイプの子どもだったから…
学校の中でもお調子者の盛り上げ役やん!
文化祭とか、なんか知らんけど目立ってたやん笑
本当に自分の息子とは全く違うタイプなのよ。
だからこそ、私は息子に「大丈夫だよ」とは言えないんだ。
だから私は、辛そうに泣く息子に、静かに寄り添うことしかできないんだ。
息子に「大丈夫だよ~」と声をかけることができるのは、同じ様な体験をした人がいいと、私は思っている。
それの方がいい。きっといい。
本当に辛くて悩んでいる人に…
「大丈夫だよ」は、どうしても気軽には使えない言葉なのだ。
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