仕事を辞める勇気と、不登校をする勇気は、少し似ている
私自身は、学校という場所が好きだった。夫に聞いたことはないが、学校に通えていたと言うことは、それなりに楽しんでいたタイプだと思う。
学校が嫌だったり、通えなくなった経験はない夫婦が、今、不登校の息子を育てている。
息子の辛さに寄り添っているつもりだ。
ただ、私も夫も、仕事がしんどくて辞めた経験はある。その時のしんどかった気持ちを思い出すと、不登校の息子の苦しみとかぶるところもある。
あれは私が20代の時だ。
できるだけ、周りの人達に迷惑かける辞め方をしたくなかったのに、働きすぎて心破壊寸前まで頑張りすぎて、突然辞めます!と言った経験がある。
あの感じは、今思うと不登校の息子と同じ感覚かもしれない。
もう、何もしたくない。ただひたすら休みたい。けども、休み方が下手くそ過ぎて、何も頑張れない自分を責め続けていた。
ちょうど27歳くらいで、友達は結婚ラッシュ!焦る年頃に私は無職で、彼氏すらいない状況だった。
あの時代はまぢで、きつかった。
でも、再び新しい仕事をすることで元気になれた。
夫も、大卒で10年ほど勤めた会社を突然辞めると決断したことがある。
前にも書いたが、その時の私は、やっとこさ不妊治療で妊娠した息子が産まれる直前だった。
子どもは産まれそうなのに、住む家もなくなる。夫は無職。そして病気だ。
そんな状況で、仕事を辞める決断をした夫は、きっと勇気がいったと思う。
家庭を持つ男の人が、突然仕事を辞めると言うのは、かなりきつい選択だったと思う。
でも、色々自分を見つめ直し、自分の希望通りの会社に、無事、再就職をした。
彼もまた、仕事を辞める決断をした時はしんどそうだったけど、新たな職場にいくことで、元気を取り戻した。
話を、不登校の息子に戻そう
息子の不登校と、私達が仕事を辞めた時の感覚とは似ている部分はある。
ただ、私や夫のように、少し休んで、色々自分を見つめ直し、新たな居場所、会社を見つけていく。
それと同じように、息子も学校が無理なら、フリースクールに行こうよ!
とはならない…。
だから苦しいんだ。
次へ動けないから、苦しいんじゃないんだろうか?
私達夫婦は、少しずつ動くことが大切で、そうやって元気になると言う価値観の持ち主だ。
だから、動くことができない息子を、どこでもどかしく思ってしまう。
でも、まだまだ子どもには難しいんだよね。
自分はどういう人物か?なんて自己理解だってまだまだよ。
なんで、学校へ行けないのか?その気持ちを言語化もできないもん。
学校へいかないと、将来どうなる?
なんて、想像できるはずもない。
とにかく、今が苦しい。
辛い。動くことができない。そんな自分が辛いからYou Tubeを見ていたい。
そんな感じだと、私は想像している。
動くことができない息子に寄り添うことで、私達夫婦は沢山成長させてもらっている。
今までの私達の「当たり前」や「こうあるべき」なんて価値観を、見つめ直している。
夫なんかは、息子を育てることで、性格がかなり丸くなった様な気がする。
私も息子に寄り添うことで、色んな悩みや苦しみを知ることで、本当に周りの人に優しくなれている気がする。
そうやって、息子に寄り添いながらも、元気になる為には、やはり最終的には動かせていくことが大事だと思ってしまう。
色々試しては、撃沈だらけで…本当に心は折れる。頑張りすぎて、笑顔がなくなるのはよくないので、ほどほどにきっかけ作りをやっている。
もう少しで春休み
また実家に少し帰ろうと思う。
そして、4月から新学期だ。
何かしらの変化を、きっかけを少し期待している私もいる。
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