春のひかり

ぼくらは遠く 遠く 果てしない空のむこう
輝く星を 星を 見つめて 歩いた

ここには遠く 遠く 果てしないぼくの足あと
君がたどった道を見つけた その日から

重なって見えなくなる色も
重なって生まれるひかり
ぼくら手を重ねた日々の
あたたかな春のひかり


ぼくらがそれぞれに 立っているのなら
かならず違う景色が見える 違う色を見てる

そうして「きれいだね」と わかりあえた気がして
左へ右へ揺れる 花のようなこころで

見つめているのは ただひとつ
君のなかに咲くひかり
ぼくら手を放した日々に
見つけたなないろのひかり


言葉で交わした胸の奥深くの暗闇を
照らすような やわらかな
朝のひかりを待っている

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