見出し画像

8月11日の日記 -9皿目

ひとり旅と束縛恋のおはなし、素敵なエッセイでした。夏も涼しき岩手県。ちょうど、大曲の後は盛岡から南下して平泉にいく予定なのです。しかし無断のスカート外出禁止、はインパクト強いな……。私はそこまで閉じた恋をしたことがないので、羨ましくはないけど、想像したり追体験したりするのは面白いねえ。

綿矢りさ『かわいそうだね?』はくみこちゃんと偶然一致なタイミングで読んでました。小説の書き方みたいな本に、例として出ていたから読まなくちゃと思って読んだの。私は自分の恋愛的存在価値を揺るがすような女を認めるのは嫌なので、あれが最強だとは思いません(笑)そう思おうとしているだけちゃうの、という突っ込みは禁止だよ。自主自立の精神を持った女が一番美しいのさ。

たまには普通に一日の日記を。

2019年8月11日、日曜日。晴れてるけど少々曇り。ここ数日は「死ぬ暑さ」でしたが「死にそうな暑さ」くらい。

昨晩『おやすみ日本』の「10代の性特集」が気になっちゃって3時まで起きていたので、9時半頃に起床。休みの日でも8時くらいに起きたいタイプです。

細川さんが予定外に早めに実家に帰るということになったので、暇な休日が2日ほど発生。確か火曜日くらいに帰るって言ってた気がするんだけど。とはいえ、一人の休日がゆったりとれる機会ということで、それはそれでゆとりがあって良き。

モーニングをどこかで食べよう、と思い立って二駅ほど移動。私の最寄り駅は休日はいつも混み合う上に、夏休みはもう、子だらけで。さすがに落ち着きようもないのです。

少々有名らしいパン屋さんでクロワッサンクロックムッシュと、クリームチーズの入ったくるみパン、アイスコーヒーの朝食。混み合うこともなかったので、そのまま応募予定のラジオドラマの脚本を少し進める。仕事を急に辞めてしまった男性が、西表島のネイチャーツアーに参加するのだけど、そのツアーガイドが昔いじめていた相手だった、って話。でもいまいちしっくりこず、やってくる男性を思い切って女性に変更してみる。難しい。

11時半くらい。まだお昼にはお腹が空いていないし、シナリオの続きも書きたいし、と図書館へ移動。この街には図書館があるのが良い。大変久しぶりに足を向ける。残念ながら机のある閲覧室は全席いっぱいだったけど、やっぱりこういうとこはカフェ代を払えない子供の場所であるべきだよね、と納得。机のない雑誌閲覧のベンチで一時間くらい作業を進めて、お腹が空いたのでそば屋へ。梅おろしそば、梅がぎゅっと効きすぎていたようにも思うけど、いずれにせよ美味。そばに外れなし。

15時頃から、高校の友人(君夏ちゃん)と、彼女の通っていた美大の友達二人と合流することになっていたので、先ほどのパン屋で4つお土産用のパンを買う。

一度家に帰って汗を拭いて。最近、左目のマスカラが激烈に落ちる。普段から両目とも落ちがちなんだけど、そのレベルじゃなくって、左目の目尻下だけ墨でも塗ったのかよってくらい黒くなるの。まじ意味わかんない。

さあ、カフェとかで合流かしら?と巣鴨へ向かう途中で、君夏ちゃんからLINE。その美大の子のうち一人のお家へ行きましょう、とのこと。あれ、彼女は三軒茶屋住まいじゃなかったかしら、と思い「ご実家?」と聞くと「違うの、旦那さんと住んでるお家」。彼女とは1年ほど前に2回会っただけだけど、まさか知らぬ間に妻になっているとは!夫さんはご不在ということで、新居にお邪魔することに。

外観は質素だけど、ドアを開けると濃い目のブラウンでまとめた、上品で落ち着いたご新居。冷蔵庫に貼られた「ゴミをきちんと捨ててね!」という手書きの張り紙が可愛らしかった。初対面の方も一人いたのだけど、多分お互いに当然のように場に馴染むタイプで、何の違和感もなく四人で楽しく過ごせました。

美大卒の三人はよくよくお酒を飲む子たちで、ミニストップで買ってきたハロハロをつまみに(?)ハイボールやレモンサワーを飲んでいて。私と合流する前から、お昼にハイボールを飲んでいたみたいです。私は麦茶で参戦。

花火大会で500円のたこ焼きをケチるなんて!という家主の夫さんのケチエピソード、君夏ちゃんの新彼は「ちゃんと嫌いなものがある」ところが良いのだという話、初対面の彼女の彼は「シルエットが親指だから髭を生やした方が輪郭ができて良さそう」という話。みなさんのパートナーの話、面白かった。

話しこむうちにすっかりお腹が空いてきたので、家主おすすめの台湾料理店へ。つまみ3点にビールで1000円、みたいなセットを4人分頼んだら、テーブルがすっかり食べ物でいっぱいになりました。高校時代の話になって「ちょっと本当に損してるぐらい、反抗的だったイメージだよ?」と君夏ちゃんに称される私。そうね。損は今でも、し続けてるような気もするけどね。

1時間ほどかけて帰宅。シャワーを浴びて『マチネの終わりに』読了。知性と才能に溢れた素敵すぎる40代男女のラブストーリー。2人の会話が理知的すぎて、あまりに雲の上の存在で、私は「憧れる〜」って方向で好きだった。けど、一般受けした(売れた)のは何故だろう?とちょっと不思議になるくらいだったな。最近、主人公が恵まれすぎてる話って敬遠されがちなイメージがあったから。

ラストシーンの余韻にそれなりに浸りつつ、就寝。

普通の日記ってかえって難しいんだなと思いました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?