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留学29日目 "あなたはどうやって告白しますか?"
こんばんは、親愛なる他人さん達。
今日は外国人の友人がご飯に連れていってくれるとの事なので8人ほどでご飯へ行った。外国人の友人達は日本語がある程度話せて、良くない日本語を沢山知っているがとても仲良くしてくれている。
留学とプライベートの海外旅行の大きく違うところは多くの同世代の外国人の友人ができるところだ。
そして、私はヘナタトゥーを入れた。タトゥーは前から入れたかった。しかし、本物のタトゥーを入れてしまうと二度と消すことは出来ないし、日本ではタトゥーは珍しく、あるだけで入れないところがあるほどには居場所がない。
しかし、どうしても入れたかったため(憧れもあった)、右腕に薔薇を入れた。3週間ほどで消えるものだ。
とても気に入っている、値段も20$で安く、綺麗だ。
なにか辛いことや、悪い事が怒った時、
「まぁでも、俺腕にタトゥー入れてるし、いいや。」
と思えるようになりたかったのだ。背伸びしたかったのかもしれない。何はともあれ、海外にいたからという言い訳付きでできる東京への小さな抵抗だ。
しかし、タトゥーはピアスと似ている。入れた瞬間また入れたくなった。
というか、いっその事真っ黒に染っているこの腕を、可視化出来る黒に染め上げてしまおうか、とも思った。それが私が自分に出来る安心への小さな抵抗だ。
外国の友人が日本語で、
「あなたはどうやって告白しますか?」
と聞いてきた。とても難しい質問だ。相手がいる訳でもないのに架空の人物に対して、本来なら内臓を全てぶちまけてしまう程の緊張から出る言葉を言うのだ。
「I wanna be your final boyfriend. で良いんじゃないかな。」
それにしては、咄嗟に出た言葉だった。
「あなたの最後の彼氏になりたい。」
ベタにベタすぎるが、本当にそう、なのだ。いつだってそうなのだろう。そしてあなたの最後の恋人になれなくて申し訳ない、となるのだ。
そして、私はどの友人よりも、どんな大切な人よりも、先になんやかんやを迎えたい。
どうせなら大切な人たち、全員同時に退場すれば皆お別れをしなくて済むのにな。
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