「人は皆、現世で果たすべき役割を持っている」 ...らしい。

とある機会があり、お坊さんの説法を拝聴する機会があった。その時に印象的だったお話が、「6歳までの子供は神様からの預かりものだ」というお話だ。

この考え方は仏教というわけではなく、日本古来の考え方のようだ。

曰く、小さい子供は神様からのメッセージを託されているのだとか。なので、たとえ生まれてすぐ子供が亡くなってしまったとしても、それは神様から託された役割を終えたから帰っただけなのだ、というのだ。

これは、子育ての環境が現代ほど整っていなかった時代だからこその考え方かもしれない。しかし、「人は皆、現世に果たすべき役割を持って命を宿す」という言葉が強く心に残った。

僕はまだ生きている。ということは裏を返すと、この世で果たすべき役割がまだまだあるということだ。その役割がなんなのかはわからないが、結局行動を積み重ねることで役割の輪郭が少しずつわかる気がしている。

そして、うまく言葉にできないけど、このように"自分は世の中に必要とされている"と自分が感じているか否かで、その人生の彩度は大きく変わってくるように感じる。

ブラックジャックによろしくという漫画の中で、癌宣告を受けた患者が、改めて日常の風景を眺め、「日常の風景ってこんなに輝いているのね...」と呟くシーンがある。

自分は1日をきちんと楽しみ尽くせているのだろうか。消耗品のように、日常をただ"消費"しているだけになっていないだろうか。

今日という日は当たり前に存在するわけではないし、明日は必ずやってくるとが保証されているわけではない。

今日という一日を振り返って、きちんと彩のある1日を過ごせていただろうか。そしてその彩をつけるための行動ができていたか。

きっとそんなちょっとした心がけでより充実した人生を歩めるのではないかと思うし、そう信じたい。




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