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lishogi機能情報(11/19夕方時点)

lishogiとは何か?その魅力とは?

先日より将棋界隈で話題になっているlishogi。チェスの完全無料オンライン対局サイトlichessの精神を将棋へ継承しているこのサイト。他にもドラフト(チェッカー)があり、今後は象棋なども展開していくという。

さてこのlishogiというサイトは、アカウント登録をするだけで世界各地の将棋プレイヤーとリアルタイム・通信形式などによる対局が可能となる。ただまだ出来立てほやほやのサイトであり、かつ多くの機能を本家のチェスから流用している点も相まってまだまだ粗削りである。

しかしながら開発陣の意気込みは相当のものがあり、(連盟の公認はなくとも)無料で将棋を世界に展開していく上で重大な役割を果たしていくものと個人的に期待している。その他のプラットフォームにもそれぞれの特徴はあるが、lishogiのシステムが完成した暁にはそれらどれとも違う世界が広がり、例えば(版権に囚われないであろうオンライン対局のみから構成される)棋譜データベースなどが充実するものと思われる。

そういうソースコードも含めた、オープンな将棋プラットフォームが誕生することは一将棋指しとしても歓迎すべきものであると考えている。

さて前置きが長くなってしまったが、本題の機能情報に入っていこう。

lishogiが現在できること

・世界各地のプレーヤーとオンライン将棋対局ができる。
・登録なしでも対局は可能。
・広告や課金要素は今も今後もなし(寄付は歓迎)。
・持ち時間にフィッシャー形式がある。
・切れ負けの時間設定に最短15秒(UltraBullet)モードがある。
・(友人対局のみ)任意の盤面から対局を開始できる。
・研究(Study)機能による解説。
・一部配信向けかもだが、マーカーや矢印が見やすい。

lishogiがまだできない、あるいは弱いこと

かなり多いので、主要な点だけ記載。だんだん増えていく方向にはある。

・相入玉のときに持将棋の判定ができない。
・棋譜の出力はできない。
・AIの解析機能→Stockfishが元であるがレベルの割に無茶をしがち
・駒落ち対局はできない。
・座標の表記が西洋式。

実装(検討)中の機能

上で述べたこととも多く被るけど、開発側で話が進んでいること。

・秒読み機能
・AIの改善(critical)
・座標表記の改善
・棋譜の表記方法(SFEN形式)
・入玉の扱い:トライルールと宣言法の実装を予定(high)
・成り、不成の位置調整(medium)
・棋譜の出力形式の検討(kif & csa: high)
・盤面編集モードで持ち駒が扱えない(high)


バグ情報

・lishogi公式Twitter凍結の件。
→電話番号認証トラブルとのこと。

・研究で手数が自動加算されない。
・解析時に成り駒の判定や駒の向きなどが正常でない場合がある。
・消費時間のグラフがチェスの棋譜表記のままがある。
・特定の時間で対局が開始できない(critical)
・同時対局時に特定の記号が使えない(日本語は使えるとのこと:critical)

ざっと書き並べたが現状はこのような状況である。情報が更新された際はできる限りお知らせしていければと思う。

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