虚血性腸炎で入院した話


虚血性腸炎で救急搬送され、そのまま1週間入院したときの体験談です。
注意:下痢したり吐きそうになったりする描写があります。
未完結ですがひとまず公開。10月中に完結します。

発症~救急搬送まで

8月某日の日曜日、夕方17時頃、何となくお腹が痛かった。たまたま遊びに来ていた彼に夕飯作りを任せ、トイレにこもることにした。

トイレでしばらく腹痛と戦っていたものの、何も出ない。お腹が痛すぎて血の気が引き、吐き気がしてくる。少しでも脳に血を回すために、できる限り上体を倒す。が、どんどん吐き気が強くなる。痛みと吐き気で座っていることができず、おけつ丸出しで洗面所に横になり、彼が持ってきてくれたビニール袋を持って耐える。すでに冷や汗だらだらになっている。口の中がぬめぬめで気持ちが悪いので、時折口の中にタオルをつっこむ。はあはあしているうちに喉が渇いてくるが、単語しか口にできないので、「水…」と言って水を持ってきてもらう。気持ちが悪すぎて頭を上げられない。仕方がないのでコップの水に浸した指を舐める。(本当はスプーンで水を飲ませてほしかったが、そのような高度なコミュニケーションはできない。)

私は下痢の腹痛を引き金に迷走神経反射を起こしやすく、過去にもこんな調子で嘔吐したことがあったため、今回も同じようなものだろうと思っていた。しかし、普段ならば次第に調子も落ち着いてくるところ、今回は、吐き気がかろうじてましになる程度で、気分の悪さもお腹の痛みも一向に引かない。病院に行きたいが、この状態では救急車を呼ぶしかない。呼んでいいだろうか?と迷うが、あと数十分この状態で耐えるのはできない気がする。最悪病院の人に怒られてもよいので呼ぶことを決意。「病院いきたい」と彼に言う。「救急相談に掛ける?」という彼だが、「やだ」と言って救急車を呼んでもらう。

おけつ丸出しだったので、救急隊員の人が私のズボンをはかせるように彼に指示していた。当時は、おけつ丸出しを見られようがなんでもいいので早くしてくれと思っていた。担架で運んでもらう。(後日彼に聞いたところ、1時間以上洗面所の床に転がっていたとのこと。)

病院について血圧を測られる。腕を圧迫されると、ただでさえ血の気が引いているのでなおさら気持ちが悪く、じたばたしてしまう。
医者にお腹を触診される。下腹部を押されて、便意が来る。寝たまま排便できる便器を用意してもらう。下痢便が出る。「うーん出血してるかもね」と言われながら、5,6回は排便する。排便すると少し痛みが和らいだ。(嫌な顔一つせず、便やおむつの処理をしていただいた看護師さんには感謝してもしきれない。仕事とはいえ、患者に全く罪悪感を抱かせないプロフェッショナルの所業。)
医者は私に、自力でトイレに行ってほしそうにしていたけれど、車いすに乗せられただけで血の気が引いてはあはあしてしまい、全然無理だった。看護師さんに、蚊の鳴くような声で、「足が寒いです…」「お水ください…」とか言っていた。技師さんにも、「何かあったら呼んでね~声出せる?」なんて心配されていた。

血液検査をしてCTをとり、腸炎か、膵炎か、卵巣の病気だろう、入院しましょうか、と言われる。「どの病気でも入院ですか?入院の方が安心です」などと言って入院が決定。
彼にも会うことができたので、「うんちいっぱいもらした」と耳打ちする。「うん聞いたよ」と言われる。医者はなんて説明したんだろうか。ここでやっと少し恥ずかしくなる。

座っていられるようになったので、車いすで病棟に移動する。この時点で24時も近い。お腹が痛くて眠れそうもなかったので、点滴で痛み止めを入れてもらう。嘘のように痛みがなくなり、うとうとと就寝。彼から、僕は帰るね~、明日入院の荷物持っていくね、というラインが入る。夕食も食べずに付き添ってくれた彼も災難である。(そもそもこの日は、市場で買ったカレイをから揚げにして食べるぞ、の会を開催する予定だったのだが、食べ損ねてしまった。カレイは彼の手によって塩焼きにされたらしい。)


入院中~退院

10月中には書き上げたいと思っています。今しばらくお待ちください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?