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ご縁の先

生きているといろんな人と会う。
親繋がりの幼馴染、学生の頃にできた友だち、バイト先やサークル、飲み会で知り合った友だち、趣味の友だち、職場の同僚。

中高は良く言えばアットホーム、悪くいえば閉鎖的な環境でぬくぬくと通っていたから、大学は刺激がたくさんあった。
全国から人が集まってくる学校だったから、今まで接点のなかった地域の友だちがたくさんできた。

趣味から繋がった友だちは主にSNSで知り合った。
住まい、職業、年齢もばらばらだけど、共通の趣味があるというだけでいろいろな人と仲良くなれてとても楽しかった。
そこから趣味関係なくご飯を食べに行ったり、旅行をしたり、結婚式に呼んでもらったり、SNSの繋がりから普通の友だちになれた人もたくさんいて嬉しかった。

せっかく縁があって繋がった人たちだから大事にしたいし、できることなら仲良くなった当初の距離のまま接していたいと思うけど、どうしたってそれは難しくて。

時が経つにつれてそれぞれライフステージが変わって、考え方や価値観も当時とは変わってくる。
嫌いになったわけでも無関心になったわけでもないけど、ある時からお互いが歩いている道が交差しなくなって、少しずつ離れていく。

人生ってある日突然劇的に変わるものなのかと昔は思っていたけど、全然違った。
横断歩道の白線の上から少し先の白線の上を跨ぐように、地続きのところをトンっと移動したら、昨日と同じ景色を見てもなんとなく違うふうに見えるようになった。その繰り返し。
その中で、その時自分が交わるべき人と交わっていく。

刹那的だし、今まで一緒にいた人がそうでなくなってしまう日が来たらやっぱり寂しいけど、それでも歩き続けるから出会える人もいるし、縁がある人だったらまた会える日が必ず来る。

出会った人は出会うべくして出会った人だし、会いたいと思った人は会うべき人。

人付き合い良くなる秘訣は、次に会う時にまたいつか会いたいと思えるように別れること。

これを胸に、自分の身の回りの人間関係、自分の進みたい道を今一度見つめ直そうと思う。

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