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エアカナダの労働組合、ようやく立ち上がる

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エア・カナダはこのほど、CUPE組合が代表を務める客室乗務員を含む同社従業員にワクチン接種を義務付けると発表しました。

この発表はプレスリリースで行われた。また、この方針が彼らの健康、安全、プライバシー、雇用の権利に与える影響について、客室乗務員には相談がなかった。

組合員の権利に不当な侵害がないよう、組合員を擁護するのが組合の仕事です。CUPEや他の組合は、組合員との協議や擁護を恣意的に拒否し、この問題には全く関与していない。

だからこそ私たちは、The Democracy Fundと協力して、匿名の原告の案件を引き受け、法廷でこのワクチンの義務化と戦うために弁護士団を雇ったのです。

この戦いは9月に始まり、私たちの客室乗務員を代表して組合に手紙を送り、組合が彼女を代表することを要求しました。

CUPEへの手紙はこちらで読むことができます。

CUPEは動かなかった。事実上、彼女はCUPEが彼女の代表を拒否しているとして訴えたのです。

そして、2ヵ月にわたる抵抗の末、ついにワクチン政策の撤回に同意したのだ。

344ページに及ぶ訴状はこちらで読むことができます。

これは素晴らしいニュースだ。この戦いは終わっていないが、全国の労働者が反撃すれば、自分たちの権利を取り戻すことができる--そして組合は正しいことをし、組合員を支援するように辱めることができる--という兆候である。

エア・カナダの従業員で、この闘いに参加したい人、あるいはエア・カナダの闘いの最新情報を得たい人は、このページのフォームに記入してください。

今後数週間のうちに、私たちの苦情処理闘争の最新情報をお届けする予定です。また、ズームタウンホールミーティングでは、私たちの弁護士によるブリーフィングや、その他の特別ゲストによる講演も予定しています。

最後に:この重要な法的作業のクラウドファンディングに協力したい方は、ここをクリックして、ワクチンパスポートと戦う弁護士を雇っている市民的自由の慈善団体、The Democracy Fundに税金控除の寄付をお願いします

また、この訴訟の主要な弁護士の一人であるEzraのインタビューはこちらで聴くことができます。

記事の翻訳はここまでとなります。


解説:カナダでは企業により労働組合が設けられていたりもします。従業員は動労組合に加入することで、個人が企業を訴えることは出来なくなります。その代わりとして、従業員が不利益を被った場合、労働組合が従業員の代わりに企業を訴えるというのが、労働組合の組織としての責任と義務になります。

エアカナダの場合、従業員に対するワクチン接種義務を企業側がきめ、労働組合がその指示に従いました。
労働組合員になんの相談をすることも無く、企業の指示に従ったのです。
さらには、労働組合委員から、ワクチン接種義務に対し戦うことを依頼されても、企業側との交渉すら拒否をしていました。拒否するばかりか企業側の言いなりにあっており、「イエロー・ユニオン」の状況にありました。
労働組合が動かないことに勇敢な従業員がサイトを立ち上げ、クラウドファンディングにより労働法に詳しい専門家を含む有能な弁護士3名を雇い、2か月間に渡る労働組合との交渉を行いました。
交渉を行いましたが労働組合が労働組合委員の為に動かないということが証明されたため、カナダ労使関係委員会に正式な訴状を提出したことになります。つまり、労働組合が組合員の為に機能していないことが証明されたために、労働組合が訴えられたことになります。

このことから、労働組合は従業員の為に企業側と戦うことを約束し、和解に応じたということになります。


まだ、労働組合が従業員の為に戦うというスタートラインに立ったというだけの話になりますが、アメリカ各地で、各企業の労働組合が企業側と戦い、ワクチン接種義務を撤回する企業が相次いでいる状況ですので、カナダにもエアカナダを筆頭に、各企業の労働組合が従業員の為に戦う日もそう遠くはないかもしれません。

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