どこにでもある闇?-留学業界
6月5日 バンクーバーに住む日本人男性が殺害された。
短期留学生というわけではなく、シェフとして9年もの間住み慣れた街でのこと。
2018年には、留学中だった日本人が殺害されている。
バンクーバーとトロント
日本人留学生が最も多く訪れる町である。
とりわけ、このコロナ禍の3年間で、この二つの街は劇的に変化した。
トルドー政権の許可を受けたNDPが、違法薬物を無料配布するという政策に出た。さらには、Soft on Crimeと言って、犯罪者に優しい政策まで実施している始末。
違法薬物の配布により、薬物中毒者は2023年までで300%の増加を見せており、犯罪率も劇的に上がっている。
そんな二つの街に留学生を送り込む、留学斡旋会社。
常軌を逸しているとしか言いようがない。
ではなぜ、変わり果てたトロントやバンクーバーに留学生を送っているのか。
答えは簡単である。
かつて多くの留学生を送った実績があり、苦労せずに受け入れてくれる学校を見つけることが出来るから。
これが最大の理由と言って良い。
トロントやバンクーバーには良い語学学校がある。
そう思っている方もいるかもしれない。
答えはNOだ。
トロントやバンクーバーには多くの語学学校がある。
その為、各語学学校は実績よりも、隣の語学学校よりも楽しさを全面に打ち出し、ワーキングホリデーで訪れている外国人も含め、学校にいかに生徒を呼び込めるかが最大の目的となっている。言葉は悪いがゴキブリホイホイのように学校の目の前を歩く人を対象として生徒集めを行っていると言っても過言ではない。
つまり彼らは、同じ地域で最も生徒を集め稼ぐことが出来ればそれでいい。
ライバルは、同じ街にある他の学校。
これに対し、カナダ各地にある小さな街の語学学校は、実績重視。
学校の前をワーキングホリデーで来ている外国人がほぼ皆無な街の語学学校は、TOEICやTOEFL、IELTSと言ったテストで何点取ることが出来るのかにポイントを置いている。つまりはライバルは世界中にある外国人向けの語学学校ということになる。
それでも留学斡旋会社がトロントやバンクーバーに生徒を送る。
新しい街を開拓するには、費用対効果が悪すぎる。
本当にいい学校であるかを見極めるだけの技量が留学斡旋会社には無い。
カナダ現地で請け負っている会社は、留学を専門としていない会社が殆ど。
これらの理由から、未だにバンクーバーやトロントに生徒を送り続けているのが実情である。
薬物中毒者が激増し、治安が悪化した。
薬物中毒者が増えると、密売組織などのギャング集団が麻薬取引に集まってくる。複数のギャングがいれば、抗争事件にも発展する。
分かり切った構図だ。
1970年代などのニューヨークハーレムがそうであったように、薬物がらみによって治安が悪化すると、それを取り戻すには20年以上かかってしまうという事実。
2025年秋
このまま解散がなければ、次のカナダの選挙が行われるまで、破壊されたトロントやバンクーバーは何も変わらないでしょう。
トルドー政権が築いた負の遺産。
保守党は次の選挙での公約として、トルドー政権が作ったカナダを破壊する法案の全てを白紙に戻すことを掲げている。
選挙に勝っても、そこから法案を通し地方に反映させるには時間がかかる。
トロントやバンクーバーがかつての様な、過ごしやすく、留学生にも安全な街に戻るには、2050年以降になるかもしれませんね。
今回、留学生ではなく、バンクーバーに10年近く住んでいる日本人が殺害されたと言うことは、想像以上に治安の悪化が進んでいることを意味するでしょうし、留学生をお金の為に治安の悪い街に送り続ける斡旋業者の姿勢も問われる日も来るのかもしれませんね。
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