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0から始めるBlender物語

みなさん、こんにちは!
CGCOSMOSを運営しています、末永涼馬と申します!

CGCOSMOSでは、様々なCGクリエイターが持つ独自の考え方やマインド、エピソードに触れることで、CGを仕事とする上で悩む方やこれからCGを仕事として追求したい方々に新たなアイデアとインスピレーションを生み出す場所を提供していきます!

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では早速、CGCOSMOSの第16号を飾るのは
0から始めるblender生活さんです!(以下ゼロブレ)

0から始めるblender生活
Twitter:@0_blender


自己紹介

--ゼロブレさんの自己紹介お願いします!

ゼロブレ:本職は機械のエンジニアをしておりまして、美術とかとは無縁でした。

過去に模写の練習を少しやったこともありますが、センスの無さに絶望してすぐにやめてしまいました。

おそらく、これまでインタビューされた方の中では最高年齢ではないかと思うのですが、現在41歳のアラフォーです。

今回の記事がおじさん、おばさん趣味クリエイターの励みになればいいと思います。


CGを始めたきっかけ

--CGを始めようと思ったきっかけは?

ゼロブレ:全く関係のないところから話は始まるんですが、もともと私はゴルフにハマっていました。でも、ある時期から過度の練習が原因で体を痛めてしまって、ゴルフに費やす時間を減らすことになってしまったんですよ。

そしてちょうどその頃に、YouTubeで動画を見ていると、Blenderのチュートリアル動画が目に止まり、「これは面白そう」と思い、挑戦してみることにしたんです。そうすると、意外とうまくいって「自分にもできるぞ」と感じました。

さらにその後に、海外のスカルプターがNieR:Automataの2Bを作っているタイムラプスを見て、作品の雰囲気、見せ方に一目惚れしてしまったんですね。

そこから、自分もこんなふうに好きなキャラクターを作ってみたいと思い、CGにどんどんのめり込んでいったって感じですね。

この動画のスカルプターの方は今でも私の心の師匠となっています。


--なぜ、初めて触ったCGにそこまでのめり込むことができたのでしょうか。

ゼロブレ:もともと、私は全てのことにおいて凝り性なんです。

それこそゴルフだったら、自分の家にゴルフの練習場を作って、そこで永遠と練習をする。家にゴルフのシュミレーターを設置して、徹底的にデータを分析するみたいな感じです。

CGに関しても、いろんなチュートリアルなどをみていったら自分ができる幅がどんどん広がっていく、自分がCGでできる範囲が広がれば自分の好きなキャラクターが形になっていくので、面白かったんですね。

また、Xの方で自分以外の人の作品を見ていくとレベチな作品とかが大量にあるので、それを見て「もっとこうしたいな」と刺激を得たりしています。

--ゼロブレさんが一目惚れした作品の動画の話になってくるんですが、私のような素人目線だと「引き込まれる」という一言で終わってしまうのですが、これはゼロブレさんの視点だとどういった解釈になるんでしょうか。

ゼロブレ:正直、私もこれはわからないんですよ。笑
だから、いまだにこの人に追いつくことができていないんだと思います。

特に、私の感覚の中で2Dと3Dの違いがありまして、2Dの方がパッと見せられるとすごく引き込まれることがあるんですね。でも、3Dのものを引き込まれることって少ないんですよね。

これってやっぱり表現力の差が生まれていると思います。

私も含めてですが、3Dって作って終わりみたいなことが多くて、「見せ方」という部分があまりうまくできていないところがあるのかなと思います。

しかし、3Dの背景とかはコンセプトや見せ方がすごく考えられていると思うので、また別の話になってくると思いますが。


ターニングポイント

--ゼロブレさんのクリエイターとしてのターニングポイントはありますか?

ゼロブレ:CGWorldさんの2022年10月「原宿ファッションスナップ2100」と2023年2月「Who's next?」のコンテストに参加したことですね。

2022年10月「原宿ファッションスナップ2100」のコンテストは小さな規模ながらもありがたく優勝をいただき、自分の自信に繋がりました。

2023年2月「Who's next?」はかなり規模も大きく、参加者も多い中だったのですが、こちらも10位に入賞させていただきました。

このコンテストで作った『黄昏時の誘惑』という作品は私が普段やったことがないような技術などにも「やってみたい」という思いで手を出して作ったもので、かなり思い入れがありますね。

こういったコンテストに出ることは、自分が好きなキャラクターモデリングを武器にしつつも、どういった「見せ方」にしようであったり、「雰囲気」にしようであったり、私の作品を作っている普段の意識とは違う意識で作品を作ることができたので、クリエイターとしてのスキルアップに繋がったと思っています。


『黄昏時の誘惑』

マインド・考え方

--大事にしているマインド・考え方は何ですか?

ゼロブレ:自分の好きなデザインにしていくことですね。

先ほど出した『黄昏時の誘惑』の場合だと、私は「筋肉」か「女の子」とどちらも好きなのですが、ここでは女の子を中心にしていこうと決めました。

さらにコンテストということもあって技術的な部分も見せていこうと思ったので、難易度の高い衣装を作りたいなと思い、ドレス系にしようと思いました。

ここでも私はゴシックぽいのが好きなので、

・ゴシックロリータぽいドレスにしよう。
・それに悪魔子とクロス要素を加えよう。

こういった感じで自分の好きなデザインのアイデアを出していき、スプレッドシートに書き出して、作品のデザインを固めていきます。

また私は大暮維人さんという漫画家さんが好きで、大暮維人さんのイラストのような雰囲気を出していきたいなと考えた上で、作品の画角、配置などを手書きで一度書き出すんですね。

そうしてようやく、よしキャラクターモデリンングして作品を作っていこうって感じに入っていったって感じです。


失敗や後悔した経験

--2年間も日々継続してやってきた中でゼロブレさん失敗したなとか後悔したなていう経験はありますか?

ゼロブレ:後悔したことは一切ありませんね。
失敗したなってことはもうしょっちゅうありますね。
例えば、その日はよし、完成したと思っていた作品が次の日にはなんか違うな、もっとうまくできたなって感じですね。


作品を作る上での自分ルール

--ゼロブレさんが作品を作っていく上で、自分ルール的なものはありますか?

ゼロブレ:楽しくやるですかね。

私の中で「楽しい」にも段階があると思っています。

まず一つ目が、できなかったことができるようになる楽しさ

そして、二つ目が自分の作品が出来上がった時の楽しさ

三つ目が自分の作品が評価された、見てくれた時の楽しさ

こういったようにフェーズごとで「楽しさ」を分けることで、常にどこかで自分が楽しくやれるようにしています。

--フェーズで分けることでゼロブレさんなりのペースでやれているというのもあるのでしょうか。

ゼロブレ:そうですね。やっぱり自分のペースが一番大事ですね。

コロナ禍の影響でCGを始めた人も増え、素晴らしい作品も多くみられるようになったと思うんですが、それらを見て今の自分に落胆するのではなく「刺激」としてもっと自分も自分なりのペースで頑張ろうでいいと思っています。

一番良くないのは「自分はダメだ」と思うことなので。


インスピレーションをもらうもの

--ゼロブレさんがCG作品を作り出す上で、インスピレーションをもらうものはありますか?

ゼロブレ:作りたいものだったりはやっぱりアニメ・漫画ですね。
技術的な部分はXやYouTubeですね。

あと、作品の雰囲気とかのインスピレーションだと、私の日常生活からの風景からもらっていますね。


原動力

--ゼロブレさんにとって何が原動力になっていますか?

ゼロブレ:基本は自分の好きなキャラを形にしたいというのが原動力としてあるんですが、その過程でもっとこういう表現をしたいという気持ちも原動力になっていますね。


今後の目標

--今後の目標はなんでしょうか。

ゼロブレ:一つの表現方法に拘らずに、3Dプリンターを使ってフィギュアを作ってみたり、アバター制作をしてみたり、アニメーションに挑戦してみたりと表現できる幅をどんどん広げていきたいと思っていますね。


最後に一言

--最後にこの記事を見てくださる人たちに向けて、一言お願いします!

ゼロブレ:まずは、楽しくやっていきましょう。
そして、その楽しくやっていくの中で、刺激を受けるものがあるのでそういった刺激を受けながら自分のスキルを高めてもらっていったらいいと思います。

特に趣味でやられている方は楽しみながらスキルを高めていくのが一番です。


ここまで読んでくださった皆様、読んでいただきありがとうございます!
そして心よくインタビューを引き受けて下さったゼロブレさんありがとうございました!

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