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にゃむ❤️の『看護まがじ〜ん』

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30年以上、自分のスタイルでやりたい看護を自由にのびのびとさせて頂いています。緩和ケアや認知症に関する記事が主になるかなぁと思います。
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2019年4月の記事一覧

ギャンブル依存症の果て〜自分に生きる!という許可を出す〜

ギャンブル依存症だったしげさん。 馬や自転車にお金をかけて身を滅ぼしたと聞いた。 今は、風呂なし、外に共同トイレでキッチンはなく小さな炊事場だけがある。 部屋に入ると履いていた靴下がいつもじっとりとする。 食べ物や尿臭やカビの様々な匂いが鼻をつく。 テレビも電話もない部屋で小さなラジオを聴いている。 ほぼベッド上で暮らし、部屋の外の共同トイレになんとか歩いていける。 もう何十年も実家には帰っていない。 家族に合わせる顔はないから帰らないよと寂しく笑う。 ・・・・・・・・・

googleストリートビューは、意外な人たちに喜ばれていた

今日は、Googleに日頃のありがとうを! 訪問看護には、今やインターネット上の地図は必需品となっている。 介護保険が始まったばかりのころは、紙の地図を見ながら目的のお宅まで行っていたのだろう。 これは、多くの職種も同じだと思う。 今やGooglemapなくしては働きにくい毎日になってしまった。 今回、特にお礼を言いたいのは、Googleの*ストリートビューについて。 *ストリートビュー機能とは、世界中の道路沿いの風景をパノラマ写真で提供するインターネットサービスのこと

五十路で人生彷徨ってる人間

夢を持つことに期限はあるのだろうか? 93歳のハナさんとテレビ番組を観ていたらタレントさんが「夢に向かっていこう!」と片手を振り上げて言っていた。 ハナさんは、テレビのこちら側からすっこーんと速攻で返した。 「夢なんてもうないわ」と笑って返したのを思い出した。 その時に年齢を重ねたら夢は持ったらいけないのか?と悲しい気持ちにもなったが、いや、持ってもいいんじゃね?とも思った。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 五十路を過ぎた今。 まさか、自分がそんな年齢

誰かが仕事のミスをした時、あなたならどうする?

以前、ヘルパーさんが、誤薬(誤った方法・種類・量・時間で服用・与薬すること)してしまったケースがあった。 それに対してある看護師は、なんで誤薬したのかを責め立てていた。 ずっと「なんで?」「なんで?」と電話先で怪訝な顔をして言っていた。 その電話をハラハラしながら聞いていた。 逆にずっと責め続けて、相手からどんな言葉があればそれは終わるのだろう?と思った。 私は、こういう事に遭遇した時にはできる限り同調しないようにしている。 電話の直後に「まずは、ちゃんと報告してくれたことは

さびしん坊のお年寄りたち

仕事で出会う人たちと話していると、こんなにも沢山、寂しい人たちであふれていることに気づく。 いろんなレベルの寂しさがある。 私が会うお客様達は、健康体の人ではないので「寂しい」と感じてしまう率がどうしても高いのかもしれない。 一人暮らしの高齢者の数も結構多い。でも一人暮らしの人がみな寂しいわけではない。 一人暮らしでも寂しくない人というのは、<ご家族に大切にされて愛情をたっぷり受けている人たち>と<自分のやりたいことがある人たち>。 反対に、ご家族と一緒に暮らしていてもさ