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台風が残したもの

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台風15号による被害の中で、感じたこと思ったことをつれづれなるままに。
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#人生観

自然災害を乗り越えていく

晴天の下、工事は順調に進んでいった。 本日、台風の被害を受けた家の補修工事が行われていたのだ。近隣でブルシートがかけられたうちの最後の一軒だった。 昨年9月、台風15号が通過した直後、我が家からの視界に入る家のほぼ全てにブルーシートがかかっていた。 それぞれ家屋の修理が進み、ブルーシートが徐々に減っていったものの、一軒だけ残っていたのだ。 修理業者が間に合わないだけでなく、修理の費用を工面できない人もいる。個々の事情があるのだ。仕方ない。 そう思ってはみたものの、ブ

「他人の見たくない一面を見る」ということは

年末に向けて、近隣での修繕工事も加速しているようだ。 9月9日未明に襲われた台風15号の被害により、町全体が被災した。 周りの工事はもちろんだが、我が家のカーポートも無事修繕が終わりホッと一息というところ。 だが、明るい話題だけでもない。 被害を受けて保険金が下りたけれども、それを修繕に充てない人が散見するという問題だ。生活のレベルが低く、わずかな保険金でギリギリの修繕をするくらいなら、修繕を諦め、生活の足しにしたいのだという。 実際、保険金を修繕に充てなくてはいけ

晴れの日に傘を買う

父は格言的な謎かけ的な不思議なことをいう人だった。 その父が他界して半年足らず。悲しみが少し癒えてきたからか、近頃、父の言葉をよく思い出す。 「傘は雨の日ではなく、晴れの日に買うものだ」 この話を聞いたのは、いつ頃だっただろうか? 父が師匠と仰ぐ方から教えられた考え方なのだそうだが、人生が順調な時に不測の事態への「備え」をしておくべきだという意味合いであったと思う。 実際には雨の日だって傘を買うことはできる。だが、傘を買いに行くまでに濡れてしまう。 雨に濡れずにと

「女」を武器にする生き方

私の天敵ともいえる存在。 それは「女」を武器にする生き方をしている人だ。 「同じ女性同士だから仲良くすればいいのに」といわれたことも数えきれないほどある。けれども「女」を武器にする人を私は生理的に受けつけなかったのだ。 生理的に受けつけないだけではない。実害もあった。おそらく、相手側にしてみれば「女」を武器にしていない私が癇に障ったのだろう。 弱者の最下層にいるような哀れな存在にみえて同類と思われたくなかったのか。それとも、「女」を武器にせずとも戦っていけることが妬ま