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ことわざとか格言とか「好きな言葉」への愛を語る

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格言好きが高じてラテン語を学んだこともあるほど。勇気づける言葉、励みになる言葉、好きな言葉たちへの愛を語るマガジンです。
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#人間関係

君子危うきに近寄らず?

どこかで聞いたことはあるだろう、この言葉。 賢く教養のある人間は、危険なことには近づかないといった意味合いで、怪しい儲け話を断ったようなとき、その理由を一言で告げるといった場面で用いる。 けれども、私は、この言葉に違和感を感じていた。 賢く教養のある人間は、そもそも危険なことに遭遇しないよう注意して行動するのではないかと考えたからだ。 父が危惧していたこと世の中の全てを見てきたわけではないと思うのだが、父はそれなりに経験を積み、仕事をしてきた。きれいごとでは済まない世

「人の口に戸は立てられぬ」を教訓として

「人の口に戸は立てられぬ」は、父が好んで使うことわざだった。 人の口に「戸を立てる」こと、即ち、扉をしめるようなことはできないということ。つまり、「人の口に戸は立てられぬ」とは、噂は誰にも止められないという意味である。 これを口癖のように父はいっていた。「口が堅く人になる」ことを「躾け」られていたのだと思う。 噂好きな人には気をつけろ!噂好きな人。 悪気なく人を批評する人。 世の中には種々様々な人がいる。 だから一概にはいえないのだが、敢えていう。 噂を流して印

貸し借り上手

友人同士の貸し借りはトラブルのもと。お金のことであれば、それは全くそのとおり。 万が一、友人間でお金を仮に貸すことがあったとしたら返ってこないものと覚悟して渡すしかない。 しかしながら、お金以外のものであれば、上手な貸し借りによって交友が広がることがある。 ご縁の不思議これまでいろんな人との出会いがあった。 私は初対面でも臆することなく話すことができる。ただし気の合う人限定ではあるが。 そんな自分であるから、気の合いそうな人に出会うと、大切にしなければ......と