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セテラ渡世日記

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会社設立32年目のセテラ・インターナショナル、代表の山中自らが自社作品の見どころや思い出を語るコラム集です。新作映画や海外における最新映画事情などもお知らせします。
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記事一覧

2020年を振り返って

今年はとうとうコロナ一色の年となって終わろうとしています。 今地球上に生存する誰もが経験…

いよいよ明日公開『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

数ヶ月のブランクのあといきなり、またNoteに登場いたしました。もっと早くからまた連載を再開…

最強の大女優カトリーヌ・ドヌーブさま

フランス女優の大御所、泣く子も黙るフランスの大女優、といえばやはりカトリーヌ・ドヌーブで…

愛さずには生きられない男たちと女たちのお話『愛のあしあと』 セテラ作品の思い出㉕

2011年カンヌ国際映画祭のクロージングを飾って話題となったフランスの俊英クリストフ・オノレ…

マイウェンの魅力教えます! セテラ作品の思い出㉔

今回は代表の山中に代わり、セテラ・スタッフが『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』の監督…

実はセテラは昔からイギリス映画好きです。 『ターナー、光に愛を求めて』 セテラ作品…

アップリンククラウド・セテラ見放題パック、6タイトル追加決定! *** マイク・リーがターナ…

自転車に乗れないプロヴァンスの自転車屋さんのお話 『今さら言えない小さな秘密』 セテラ作品の思い出㉒

この可愛らしい映画のタイトルの原題は“ラウル・タビュラン”、主人公の名前です。 南仏プロヴァンスの美しい村で暮らす心優しい自転車修理工のラウルが、人生を揺るがす秘密〈本当は自転車に乗れない〉を隠すために巻き起こす大騒動を涙と笑いで描いたフランスの良心のような映画です。 この映画の原作は国民的イラスト作家のジャン=ジャック・サンペで、日本でも〈プチ・二コラ〉の絵本が有名です。フランスでは知らない人がいないくらい有名人で、その独特のイラストはパリ・マッチ誌やニューヨーカーなど

2020年6月6日

2020年6月6日は忘れられない日になりました。未曽有のコロナ禍による外出自粛、緊急事態…

『お名前はアドルフ?』いよいよ公開です!プロレス観戦の準備は良いですか? セテラ…

前回の記事はこちら👉『お名前はアドルフ?』いよいよ公開!! 映画をより楽しく見るための予…

『お名前はアドルフ?』いよいよ公開!! 映画をより楽しく見るための予習からいかが…

セテラはヨーロッパ映画を中心に配給しています。フランス映画が多いセテラですが、『ハンナ・…

大切な、愛おしい≪小さな宝石≫ セテラ作品の思い出⑲ 『パパは奮闘中!』

2018年のカンヌ映画祭、批評家週間部門に出品されていたベルギー・フランス合作映画、”Nos Ba…

『最高の花婿 アンコール』は恵比寿ガーデンシネマにて再開です!(全国の劇場情報あ…

『最高の花婿 アンコール』は3月27日にYEBISU GARDEN CINEMA(恵比寿ガーデンシネマ)にて当…

ジェラールとロジェ・ヴァディム監督の一作だけの奇跡の作品『危険な関係』 セテラ作…

今回のセテラ見放題パックのラストの紹介作品は、フランスの名優ジェラ―ㇽ・フィリップの遺作…

セテラ作品の思い出⑯ 映画的な、あまりに映画的なトリュフォーが大好きです。

『ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー』は、まさにヌーヴェルヴァーグ入門篇、映画の教科書です。 カンヌ映画祭では≪カンヌクラシック≫という部門があり、クラシック映画の修復版や最近では4K化された名作など、映画ファンがワクワクする特集企画を毎年おこなっています。2009年のカンヌクラシック部門で上映されたこのドキュメンタリー映画は、映画の仕事を始めてすぐの頃にトリュフォーの大ファンになりました私にとって夢のような映画でした。タイトルは”Deux de la va