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【パリの家探し】facebookで物件詐欺に遭いかけた話


facebookで家探しをすることになった理由

ニースでの語学学校、ペリゴールの田舎でのWWOOFingを終え、そろそろなにか仕事したいな〜と思っていたところ、MixBで日本食レストランの短期の仕事を発見。10日後から1ヶ月半ほどパリで働くことになり、家探しを始めました。

今、パリで家探しをするのは本当に大変です。オリンピックを前に家賃はますます上昇、そもそも需要に供給が追いついておらずフランス人でもなかなか家が見つからなくて困っているそうです。

そんな中で私は「外国人・無職・短期希望・保証人なし」という絶望的な条件。普通の不動産屋さんではまず無理と考えMIXB、Ovniなどの在仏日本人向けの掲示板やAirBnBを見ていました。しかし、なかなか条件に合う物件がなくどうしたものかと悩んでいた矢先、長期旅行中の部屋貸しやシェアメイト募集をするためのfacebookグループの存在を知り、そこで部屋探しをすることにしたのです。

特にパリはLocation用のfacebookグループがあり、どのグループでも一時帰国やインターンで家を空ける学生、シェアハウスのルームメイト募集、家を探している人の投稿などが入り乱れています。ちなみに、当たり前ですがやりとりは英語もしくはフランス語です。

⚫︎使用したグループ(詐欺も本物も入り混じっています)
Paris Apartments/Rooms/Houses for Rent
Colocation Paris | La Carte des Colocs
Paris - housing & roommates

詐欺①ストラスブールサンドニのStudio

facebookグループに部屋を探しています!と書き込んだところ、「ストラスブールサンドニ通りの近くで、月600€、30m2のStudio貸せるよ!」とメッセージをもらう。
その後も部屋の写真や家具の詳細などのやりとりをし、契約書(的な書類)を交わす。←ChatGPTに確認してもらうも特に問題ない、という返答
家賃は先払い、ということでQUICPayのURLをもらう。
しかし、鍵の受け渡し方法をどうにも曖昧にはぐらかされるので、「決済がうまくいかない〜」とか言ってお金を払わないでいると、「ここに振り込んで」となぜかトルコの銀行口座情報が送られてくる。。
口座番号を検索かけるとビンゴ!同じ口座番号でロンドンで詐欺に遭った方がご自身の体験を公開されており、詐欺に気づくことができました。

詐欺物件①妙に生活感のある写真
詐欺の契約書はこんな感じ。会社名も検索ヒットしない

詐欺②超きれいなのに格安すぎる5区の家

「仕事でブリュッセルに引っ越したので、私たちが住んでいた部屋を貸します。パリ5区、40m2、ガスコンロのキッチンです」という投稿を見てこちらからメールで問い合わせ。さすがに条件が良すぎると思ったものの、本当に使わなくなった部屋を善意で貸しているのかな〜とぼんやり考えて

こちらも部屋を確保するのに、デポジットと1ヶ月分の家賃が必要とのこと。しかし①の失敗例があるので、入居日ぎりぎりまで契約書のサインを引き延ばして当日に部屋を見てからお金を払う方向でやりとりをしていました。

詐欺物件②
詐欺物件②

しかし、入居日当日になっても「部屋を確保するためにお金を払ってください(当日なのに???)。そうすれば私が鍵を渡しに行きます(あなたブリュッセルに住んでいるのに???)」とやり取りの中で変な部分が散見されたので、
「部屋を見るまで絶対にお金は払えません!」と言ってそのままやりとりを終了させました。

後日、部屋の画像をgoogle検索かけてみたところ、イギリスやほかの国でも同じ写真を使って詐欺投稿をしていました。まったくもう。。。

初期に受け取ったメール。これですっかり騙された!(原文は英語です)


結局どうしたか

もともと詐欺だと思わず、半信半疑ながらも①②のどちらかに入居できると思っていたので、ペリゴールからパリに来た当日に家がない状況!泣
しかも翌日から仕事が始まるので本当になんとかしないといけない。

駅の待合室に数時間居座って過去にやりとりして断った人に連絡し、まだ入居できるかを大急ぎで問い合わせ。結局予算オーバーで見送っていた900€/月(デポジットなし)のStudioを翌日から借りることになりました。

家の前で待ち合わせし、内見後にその場で大家さんの銀行口座にWiseで振り込み。屋根裏部屋みたいな部屋で換気が悪くて風呂も冷蔵庫もカビだらけだし(即大掃除した)、納得はしていないのですが、もうくたくたに疲れていたし家待ちしている間にも宿代がかかるので苦渋の決断です。。まあ住んでみると意外といい立地だし、とにかく大家さんがいい人ですぐ対応してくれてよかった。

facebookの家探しは使い方次第。

その後、私は一度パリを出てふらふらした後、現在は同様にfacebookグループで探したパリ郊外のシェアハウスに住んでいます。前回の反省を活かし、こちらはスムーズに契約できました。

とにかく、半信半疑のままやりとりを進める、現物見るまではお金払わない。
もうこれに尽きると思います。そもそも日本にいたらfacebookで家探そう!なんて思いもしないですよね。正規の手続きや保証金を省略している分、条件交渉や検証に時間と労力をかけ、リスクを自分が負わないといけないということです。そして、どんなに気をつけても100%はない、と腹を括ることも必要です。

とはいえ私のワーホリは仕事中心ではなく、まだまだWWOOFの農家滞在やほかの街にも住んでみたいので予定も常に不安定。そのためこれからも細心の注意を払いつつfacebookで家探しをすると思います。笑

おまけ


アメリカの事例ですが、在米総領事館がインターネットを通じた物件詐欺について注意喚起をしているので、ご参考までに。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/ParkAve299/Vol.47.html?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR1Njj_s06AKN1jgw_A0kZFR7lgTh5nZOX7o5YTYqK4x98cPSKTRVG5TpGA_aem_ZmFrZWR1bW15MTZieXRlcw



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