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雨坂流キャラクターの作り方②

私は物語を先に思いつくこともありますし、キャラクターが出来てから物語を考えることもあります。
そのため、新しい作品を作る際、どの程度までキャラクター設定をしてから執筆作業に入っているか、お伝えします。

執筆前に必ず決めるキャラ設定

・名前
・年齢
・身長
・髪の色
・瞳の色
・一人称
・二人称(会話で相手を呼ぶ時に使う言葉。お前、君etc)
・口調(ですます、~だな、~だよetc)
・役職(公爵令嬢や会社員など。肩書と言い換えてもいい)
・性格(主な性格だけでなく、本性や短所なども思いついたら書いておく)
・イメージカラー(感覚的に創作をする上では欠かせない)

その他の設定について

キャラクターの作り方①でもお伝えしましたが、他のキャラクターとの関わりによって、キャラクター性を深めていきます。
私の場合は執筆している最中に設定が次々と生まれ、最終的に固まるのが結末まで書き終えた時だったりします。
というのも、やはりキャラクターが頭の中で勝手に動き、好き勝手なことを話すからです。
そのため、執筆前にする設定は大まかでいいんです。

では、その他の設定がどういった時に生まれるかと言いますと、新たな設定が必要になった時です。
例えば、主人公が仲間たちと昔の話をする場面があるとしましょう。
設定していない主人公の過去について、まず思いを巡らせます。(実際は主人公に問いかけるイメージです)
すると主人公の過去がぼんやりと思い浮かんできます。それをより鮮明にし、整理して文章にします。(実際は主人公が過去の映像を必要な分だけ見せてくれるイメージです)
ですが、頭の中でキャラクターが勝手に動き出さないタイプの方もいると思いますので、理解できない、自分は違うと思ったら無視してください。自分に合う方法を見つけて、創作をしていくのが一番ですからね!

キャラが動かない時は

執筆の段階になって、キャラクターが思うように動かないことがあると思います。
そういう時、キャラクターは反抗しているものと捉え、何が原因なのかを突き止めます。
私の場合は、まずストーリー展開に不満があるのではないかと疑います。そのキャラクターに関する事柄を中心にプロットを見直し、作り直します。
それでダメだった場合、次に疑うのは、そのキャラクターが何かを訴えているのではないか、何か言いたいことがあるのではないか、ということです。そういう時には会話を中心に見直すとともに、他のキャラとの絡みについても考え直します。

しかし、どうしても執筆が進まない場合、その物語は放棄します。つまり、エタります。
でもほら、うちらって結局アマチュアじゃん!? プロじゃないし、ましてやお金だって稼いでるわけじゃないんだし、気にしなくていいよね!?

という具合で、気楽に考えて、次の作品を考えればいいと思います。
(雨坂自身は電子書籍を個人で販売しているため、一度発表した作品をエタらせることはしませんが、執筆が思うようにいかない時はさっさと諦める方がいいです。時間は有限なので)

ちなみに、キャラクター設定が思うように固まらず、執筆段階でどうにかしようとしてもダメだった時、私はあえてそのキャラクターの視点で執筆をしたことがあります。
「羽倉茶葉店」の「井の中の少年」にて初登場する、藤嶋悟というキャラクターなのですが、これが本当に難産だったのです。
「井の中の少年」は最終的に、本来の語り手である乙女の視点で語られることになりますが、一度、悟の視点で書いたことで、キャラクター設定が固まったのです。
しかし、ここからまた一転して、設定やストーリー展開に変更が加えられ、考え直すことで、ようやく「井の中の少年」は完成しました。
ストーリーの作り方にも関連してきますが、この一連の流れを別記事にてまとめましたので、よろしければそちらもご覧ください。




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