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最近の記事

ブレイク予想2020(ア・リーグ西地区編)

アストロズ  カイル・タッカー22試合 打率.269 4本塁打 11打点 5盗塁 OPS.857 2015年に高校生ながらドラフト全体5位指名を受けたタッカー。入団時からトッププロスペクトとして球団から期待されていた逸材。2018年には3Aで打率.332 / 24本塁打 / 20盗塁 / OPS.989 と5ツールプレイヤーとしての実力を存分に発揮。選球眼も良く、昨季は少ない出場試合数ながらDRS+4を記録。弱点が少なく、誰もがタッカーに太鼓判を押している。縦変化(チェンジ

    • ブレイク予想2020(ア・リーグ中地区編)

      ホワイトソックス ルイス・ロバート122試合 打率.328 32本塁打 92打点 36盗塁 OPS1.001 (A/2A/3A) キューバから亡命し、2017年にホワイトソックスと契約したロバート。プロスペクトランキングでは全体3位。今年の1月にはメジャー昇格前にも関わらず、6年5000万ドルの長期契約を結んだ次代のスター候補。5ツールプレイヤーであり、同じキューバ出身のセスペデスと比較される。最大の懸念点は、膝と踵と指の故障歴があること。センターの守備は発展途上で、経験を

      • ブレイク予想2020(ア・リーグ東地区編)

        コロナの影響で開幕が不透明なスポーツ界。現状各チームの分析は無理なので、今後MLBでブレイクが期待できる選手を紹介したいと思います。紹介するのは日本での知名度が低い(と思われる)選手中心です。まずはア・リーグ東地区から(成績は2019シーズン) オリオールズ  オースティン・ヘイズ21試合 打率.309 4本塁打 13打点 2盗塁 OPS.947 昨シーズン少ない出場試合数ながら絶大なインパクトを残したヘイズ。走攻守で常に全力プレー。打撃はフライ率、ラインドライブ率ともに

        • シンダーガードの離脱で地区優勝は無理?

          今日シンダーガードがトミージョン手術を受けることが発表された。速球の平均球速が97.8マイルと先発投手の中ではメジャー最速であり、剛腕として知られる投手だけに残念なニュースとなった。 ここで1つの疑問が生まれる。シンダーガードの離脱により、チーム力は下がるのか? 答えは「チーム力は下がる」で間違いないだろう。先発2番手として計算していた投手の離脱は痛い。ただ、シンダーガードが離脱しても去年よりチームは強くなり、地区優勝は目指せると考えている。  ①オフの先発補強

        ブレイク予想2020(ア・リーグ西地区編)

          2020年版オフの勝者5チーム

          毎年数多くの選手が移籍するMLB 主要契約選手をまとめて、その中でも今オフの勝者を個人的な目線で選出 5位  ツインズ                          ネルソン・クルーズ(チームオプション) ジェイク・オドリッジ(QO受諾) マイケル・ピネダ(再契約) セルジオ・ロモ(再契約) タイラー・クリッパード リッチ・ヒル ホーマー・ベイリー ジョシュ・ドナルドソン 前田健太 昨季101勝を挙げて地区優勝を果たしたツインズ。今オフは例年以上に積極補強。カムバック

          2020年版オフの勝者5チーム

          コレアが伝えたかったこととは

          スプリング・トレーニングが始まり、アストロズの選手は厳しい質問攻めを受けている。そんな中、コレアのインタビューが物議を醸している。ツイッターでは文字数的にも彼の発言が切り取られるため、全体を通して彼が伝えたいことは何だったのか書き起こしてみたい。 まず、前提としてコレアは2017年のサイン盗みが悪いことを認めている。彼は全てを否定していない。ただ、今回のスキャンダルの当事者として間違った情報や発言は否定している。 先日のベリンジャーの発言に対してコレアは「ベリンジャーはア

          コレアが伝えたかったこととは

          アストロズでのベルトランの役割

          2020年は野球界にとって衝撃の幕開けとなった。 近年強豪としてリーグを席捲していたアストロズが電子機器を使ったサイン盗みをしたとしてMLBから処分を受けた。主な内容は ・ジェフ・ルーノウGMとAJ・ヒンチ監督に1年間の職務停止処分 ・今年と来年のドラフト1・2巡目指名権を剥奪 ・500万ドル(約5億5000万円)の罰金 さらにレッドソックスのコーラ監督は処分を受ける前に解任。メッツのベルトラン監督は1試合も指揮を執らずに辞任した。 この中で、当時ベテランとしてアストロ

          アストロズでのベルトランの役割

          飛ばないプレーオフのボール

          2019年のMLBは6776本塁打を記録し、歴代最多だった2017年の6105本塁打を抜いた。いくつもの証言によって今季のボールはよく飛ぶといわれていて、実際に映像でも異常にボールが飛ぶことを切り取られています。 さらに2018年と比べてボールの抗力が下がっていることも指摘されています。次の記事は今年の4月に投稿された記事で、データを基にボールが飛びやすくなっていることを示唆。 しかし、シーズンではボールが飛びやすいと大きな波紋を呼んだが、プレーオフになると一転して飛ばな

          飛ばないプレーオフのボール

          アーロン・ノラの不振の原因

          昨季サイヤング投票で3位に入ったノラ 今年もエースとしての活躍が期待されたが今季はここまで4試合で防御率7.45と不振。その原因は何か? まず前提として彼の速球のスピードや変化球の変化量は昨季と大差ない。奪三振率も8.84とまずまず。 四球率2017年 2.63 2018年 2.46 2019年 5.12 今季は四球率が倍増している。 初球ストライク率2017年 64.4% 2018年 69.4% 2019年 48.3% 四球率増加の原因として初球ストライク

          アーロン・ノラの不振の原因

          守備力は投手に影響を与えるのか?

          2003年から計測が始まったDRSで過去最低の数値を叩き出したのが2018年のフィリーズ 2018年 フィリーズ DRS-146 2005年 ヤンキース DRS-120 2012年 ロッキーズ DRS-116 2005年 ロイヤルズ DRS-112 2009年 ロイヤルズ DRS-104 史上最低クラスの守備力はどれほど投手の成績に影響を与えたのか。昨季フィリーズでローテを務めていた先発5人を例にして幾つかの数字で確認しよう。 ①BABIPリーグ平均は.293。しかし

          守備力は投手に影響を与えるのか?

          ハービーは復活するのか?

          2013年にオールスターで先発を任され、怪我で1か月以上も早くシーズンを終了したにも関わらずサイヤング投票で3位に入ったハービー。そんな彼も3月に30歳に。その節目の年にFAでエンゼルスへと移籍。大谷とチームメイトになったことで日本での知名度は格段に上がるでしょう。ハービーを長く見てきて、彼の成功へのカギをいくつか発見しているので紹介していきます。カギは大きく分けて3つ。 ①投球フォームの安定ハービーがここ3年間不調に陥っていた1番の原因でこの問題が解決されなければ、彼の復

          ハービーは復活するのか?

          シフト制限以外の打開策を考えよう

          さて今回は前回の続きです 前回の最後にお偉いさんに議論を頑張ってくださいとコメントして他力本願になってしまいましたが、他の策を見つけることができました。今回は続きなので確認できるように前回のnoteのリンクを下に貼っておきます。 さて、簡単におさらいをすると メジャーリーグがシフトを制限しようとしています。その理由に野球のアクションを増やしたいから→つまりインプレー増加を目論んでいるということでした。 しかしシフトを制限しても効果が薄い可能性があります。なので今回はインプ

          シフト制限以外の打開策を考えよう

          本当にシフトを制限すべきなのか?

          野球の守備位置と言われれば思い浮かべるのは等間隔に配置された下のようなもの これがごく普通の守備隊形として普遍化している。しかし、(捕手以外の)野手はフェアエリア内ならどこを守っても自由で等間隔に並ぶ必要はない。シフトとは試合状況や打者に応じて特殊な守備隊形を敷くことで、守備に関するルールが少ないことからシフトが生まれたに違いない。 野球ファンにはすっかりお馴染みになったシフト。メジャーリーグでも2011年から急速に普及して今ではプロ野球でも毎試合シフトを目にする日は

          本当にシフトを制限すべきなのか?