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コレアが伝えたかったこととは

スプリング・トレーニングが始まり、アストロズの選手は厳しい質問攻めを受けている。そんな中、コレアのインタビューが物議を醸している。ツイッターでは文字数的にも彼の発言が切り取られるため、全体を通して彼が伝えたいことは何だったのか書き起こしてみたい。

まず、前提としてコレアは2017年のサイン盗みが悪いことを認めている。彼は全てを否定していない。ただ、今回のスキャンダルの当事者として間違った情報や発言は否定している。

先日のベリンジャーの発言に対してコレアは「ベリンジャーはアストロズが3年間サイン盗みをしていたと言った。彼が何を読んだか知らないが、そんな発言になるのは最悪の読解をしたか全てを知らされていないからだ」

さらに「コミッショナーはサイン盗みは全て2017年に行われていたと報告している。2018年はやっていない。2019年もやっていない。チームには才能のある選手が多くいて、情熱を持って勝つために野球をしている」

マンフレッドによれば、アストロズはテクノロジーを使った2つの不正な方法でサインを盗んでいた(2017年と2018年の一部とされている)
そしてゴミ箱を叩く手法のサイン盗みを2018年に行ったとされる証拠は無い。

コレアはワールドチャンピオンになった2017年のプレーオフについても語っている。彼はアストロズがチャンピオンに相応しいと考えている。ワールドシリーズ第7戦はロードでサイン盗みはやっていないそうだ。

さらに4勝3敗で勝ち上がったヤンキースとのディビジョンシリーズ。この時、ヤンキースは負けた4試合で合計3得点、これが敗因だとコレアは思っている。

コレアはゴミ箱を叩く計画に参加しなかったチームメイトの名前を挙げている。それはアルトゥーべ、レディック、現アスレチックスのケンプの3人。特にアルトゥーべは自分の打席でゴミ箱を叩かれたら対立するほど嫌がる選手だと指摘。アルトゥーベは「俺の打席でゴミ箱を叩くな。その方法だと打てない」と発言していて、彼はクリーンに試合をやっていたとしている。
確かに http://signstealingscandal.com/ の調査によれば、アルトゥーベの打席でゴミ箱を叩く音が聞こえた割合は2.8%と極端に低い。一個人の調査なので完全に正確ではないだろうが、これに近い数字なのではないか。

これらの経緯を基にアルトゥーベのMVPは正当であると考えている。

また告発した元同僚のファイアーズに対して、アルトゥーべは関わっていないこと、サイン盗みを止めなかった投手にも謝罪する責任があることも話すべきだとした。

昨年のプレーオフでアルトゥーべがワールドシリーズ進出を決めるホームランを打った時に”ユニフォームを破るな”とジェスチャーしたことについては「鎖骨に未完成のタトゥーがある、見栄えが悪かったから」とブザーを仕込ませていたのではないかという噂を完全否定。アルトゥーベが鎖骨にタトゥーを掘っているのは写真でも確認できる。

オーナーに対しても「プレイヤーでは無いからあの発言をしてしまった」と擁護。

「今年は俺たちが才能あるチームだと証明したい。2017年のスキャンダルは俺たちを象徴することではない」

「世間が言っていることは正しい。なぜなら俺たちが間違っていることをしたからだ。そして世間は言いたいことを言える。なぜなら俺たちが間違っていることをしたからだ。でもリーグの選手が2019年に起きていないことで俺たちを非難するなら、その考えは納得できない」


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