ちょっと思い出しただけ 人生の寄り道が待っているはず
さっきスクリーンを後にし、スタバでカフェモカ受け取ってその流れで記事を書いている。
あなたはふとした瞬間に過去の経験の一部分を思い出すことはないだろうか。
誰かの言葉、何かの音や音楽、どこかの風景、人間や動物の動き。
その思い出の時間が長ければ長いほど、思い出の内容が濃密なほどフラッシュバックするものがでかいのではないだろうか。
殊に誰しも濃厚に思い出される思い出とは男女(場合により同性)の関係ではないか。
この関係にはおよそ個々人の人間性や感情の全てがぶつかり合いながら形成されるものだと思うのである。
それゆえに誰しも一度はこの瞬間を味わったことがあり、この映画の共感性を高めているのだと思いやす。
というわけで映画「ちょっと思い出しただけ」を見てきたのである。伊藤沙莉さんのファンであり、オズワルドファンでもある私の備忘録。
伊藤沙莉さんには昨年、一昨年と「いいね!光源氏くん」で大変お世話になった(何がじゃ)。
まさかの2シーズン目を聞いた時はぶったまげた。
彼女の作品は常に原寸大で、現実感を抱かせてくれるところがあり、とても安心して作品世界に入れると感じている。
こんな風に打ちながら普段言語化していない感情を具体化するのに最近慣れてきた。
沙莉さんの恋愛作品をしっかり見た経験があまりなく(源氏くん…)、今回もいつも通り前情報を入れずに見た。
結論から言うと、この映画を見たところで何かの役に立つわけでも新しい発見があるわけでもない(制作の皆さま褒め言葉です!)。
「人とは、ある瞬間に過去のいろいろなことを思い出すのだ」
というメッセージを受け取ればよいのである、と私は感じた。
globeの1stアルバムに「precious memories」という曲がある。
サビの歌詞である。
「懐かしくても 会えずに どこにいるかも わからずに
偶然街ですれ違っても 気付かずにお互いの道を 目指してる」
まさにこの通りの映画なのである。
監督さん、絶対この曲大好きだろうな。
しかしこの歌詞を40なるかならないかで書いていたTK。あなたはやはり神だ。
そんな人生の寄り道のような映画である。
この作品を映画館で鑑賞し、やはり映画とは約2時間の体験エンターテイメントなのだと改めて感じた。
映画でしか表現できないもの、映画でしか体験できないものが確実にある。
まだまだ映画は終わらないと思った今日この頃です。
あ、ちなみに2時間でほとんど音楽は流れません。劇中での音楽があるシーンはあるけど。
それがまたよかった。
うっとうしくドラマチックに演出しようとする音楽はかえって邪魔で、原寸大(今日これ好きだな)の臨場感が出てると思う。
エンドロールのクリープハイプさんのトラック、雰囲気がもろメロウで後味がすごくよかったです。ありがとうございました。
私の記事を読まれて気になった方はぜひ劇場で。
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