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Excelの底、Excelの水面 - 今日のExcel脱マウス

 半年ほど前、TVだかTwitterだかの「Excelの底」(Excelの最終行である1,048,576行目)に到達するにはどれくらい時間がかかるか、という企画がトレンド入りした。挑戦者は9時間ずっと↓キーを押し続け、遂に「Excelの底」を発見したが、人並みにExcel知識のある人がそれを見て「Ctrl + ↓キー」というショートカットで一瞬で最終行に到達してしまった、というオチ。

 Excelの話題がTwitterでトレンド入りすると、有識者はこぞってVLOOKUP関数を布教し始める。確かにVLOOKUPが使えるかどうかは「Excelをデータベースとして活用できるか否か」の分水嶺たりうるので多少自慢になるし、布教する価値もある。

 でも、折角「Excelの底」の話で盛り上がったのだから、みんなには是非「Excelの水面(みなも)」を覚えてほしい。
 よくある話だが、「部署みんなで使っているExcelファイルを開いたら、いきなり123行目(任意)が表示された」という状況。大体の場合、直前に使った人が、自分の見たいところだけ見て最初のページに戻らないまま保存している。
 最初のページに戻りたい。
 そういうときは、「Ctrl + Home」を押せばよい。確実に「A1セル」へ戻る。

 この「Excelの水面」の優れている点は、提出物や成果物としてのExcelを他人へ送るとき、一瞬にして「やりかけ感」を消し去れることだ。物事は本質こそが重要だが、見た目が悪いと本質を見ようともしてもらえないこの世の真理を充分すぎるほど知っている我々にはぴったりのショートカットである。

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