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歌誌『塔』―今年の3冊―

みなさま、こんにちは。

歌誌『塔』には「今年の3冊」という原稿募集があります。
夏頃に募集が始まって、12月号に掲載されます。
3冊挙げて100字以内で感想や紹介文を書くというものです。

歌人がふだんどのような本を読んでいるのか…ちらっと垣間見えるなかなか面白い企画だと思います。今年の記事を見て、佐々木健一『美学辞典』という書籍を知りました。読んでみたい。

下記にこれまで掲載された私の原稿を抜き出してみました。当時、自分がどのようなものに関心を抱いていたのかがわかりますね。コロナが落ち着いたら花旅行に・・・とか書いてあります。

『塔』2023年12月号
① 山田隆彦『日本のスミレ探訪72選』
>スミレ探究の第一人者が忘れ得ぬ花たちを厳選し、出会いのエピソードとともに紹介する。
② 長井亜紀『すみれ』
>遺句集「そのときは菫となりて君のまへ」
③ 岩佐美代子『内親王ものがたり』
>皇女より特に選ばれて斎宮・斎院として神に捧げられた内親王たち…。

『塔』2022年12月号
① 日本短歌総研編『恋の短歌コレクション1000』
>出会いから別れまで状況別に分類した恋歌のアンソロジー。
② 谷川俊太郎『幸せについて』
> 「目の前にいなくても、その人がいると思うだけで幸せになれる、そんな「その人」がいるのは幸せだ。」
③ ミニマリストしぶ『手ぶらで生きる』
> 捨てることで得られる自由もある。

『塔』2021年12月号
①若松英輔『沈黙のちから』
>言葉が軽んじられる時代に、詩を書くこと、耳を傾けること、祈ること。
②吉野弘『二人が睦まじくいるためには』
>「生きていることのなつかしさに/ふと 胸が熱くなる/そんな日があってもいい」
③鈴木祐『最高の体調』
>文明病から脱却して、本来のパフォーマンスを引き出そう。

『塔』2020年12月号
①谷川俊太郎『私の胸は小さすぎる 恋愛詩ベスト96』
>ことばは遅滞なく流れるのがいい。詩も短歌も。
②中川右介『クラシック音楽の歴史』
>音楽史の99話。ピアノが好き。今からでもピアノ教室に通ってみたい。
③はなまっぷ編『100年後まで残したい!日本の美しい花風景』
>まるで読むお花畑。コロナが落ち着いたら花旅行にいきたいな。

『手ぶらで生きる』の中にこんな一節があります。ミニマルでシンプルな生活がいいなと思います。

人生に必要なのは「とにかく時間と健康」になってくる。不必要に生活レベルを上げすぎて、日々の労働に時間と健康を奪われるよりも、「生活レベルが低くて、ストレスはなく、毎日7時間は寝ている健康体と時間を持ち合わせた暇人」の価値がいっそう高くなる。

ミニマリストしぶ『手ぶらで生きる』



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