Withコロナとはいったい何だったのか…💊
新型コロナにおける感染者数は再び増え続け、第一波の時とは比べ物にならない勢いで増え続けています。感染増加に伴って再び混乱が起きているし、まぁ誰が政治のリーダーであったとしても混乱は避けられなかったとは思いますが、今の混乱っぷりを見ていて気になるのが「Withコロナはどこに行ったんだ?」ということです。
💊世論はまだWithコロナに付いてこれず
流石にウイルスの根絶なんて不可能だろうと考えれば、Withコロナしか目下、目先に選べる選択肢は無いのはわかります。
しかし、今の混乱っぷりを見れば、世論はまだまだWithコロナについていけてないのはわかります。そもそもマスコミが感染者数を連日報道していれば嫌でも感染増が怖くなってくるというもの。ロンドンやカリフォルニアでも都市封鎖が行われた姿を見ると、恐らく日本でも緊急事態宣言に対する需要も高まっていくでしょう。
平日夜のファミレスなんか今、本当にこんな感じになっています。お客が殆どいません。良くも悪くも政府や都知事の自粛要請は日本人には効果覿面であるため、ファミレスがガラガラになります。
そのファミレスの混雑具合一つを見てでさえ、世論的にはWithコロナの領域には達していないことがわかります。
🏪しかし自粛しすぎると雇用が失われて自殺が増える
まぁ世論的にはWithコロナがまだまだ受け入れられない事実であり、しばらくの間、ファミレスは上のように空席の目立つ光景になります。
しかし自粛が続くとどうなるかっていうと、今度は失業で自殺者数が多くなります。
CNNでも報道されている通り、日本は感染死より自殺の人数が多くなっています。特に女性の増加が書かれていますが、それは女性の方が男性に比べてサービス業に従事している人が多いからです。
アニメの世界でもファミレスのウエイトレスさんは女性になることが殆どですが、これは現実世界でも接客している人は女性が多いです。加えて非正規が多いため、自粛による失業ダメージを真っ先に受けやすい状態となってしまい、男性と比べて自殺率が高くなってしまうわけです。
感染死が基礎疾患を抱えた人間や高齢者に起きやすいのに対し、自殺は現役世代を直撃します。ただでさえ若者の自殺が先進国でもワーストな日本で、これは非常に手痛いことです。
ちなみに京都のとあるリブマックスでは、GoTo中止が決まってからなのかどうかはわかりませんが、1泊2500円まで価格が下がった部屋がありました。
これなんかも「2500円でも良いから泊まってくれる人がいないと経営がキツくなる」っていうのが垣間見れます。GoTo中止しなかったら値下げする必要も無かったのかもしれませんね。
恐らくながら、飲食やホテル業あたりは土日祝の集客で雇用の5割を支えてるんじゃないかとも思えるわけで、その土日祝に自粛しろというのは、サービス業のダメージは甚大なものになると言えるでしょう。
尤も休日や平日夜間だけ自粛したところで、平日の朝に全てリセットされます。現状、自粛などただの自己満足に過ぎません。
🗾Withコロナで必要なのは国土/社会構造の再設計
天然痘は唯一撲滅に成功したウイルスとされていますが、牛痘由来のウイルスが日本に上陸したとされているのは1848年。そこから日本で新規発生が見られなくなったのは1956年のことです。実に96年掛かって日本から駆逐できたということ。
今は科学技術が発展したとは言え、MERSも終息してないわけです。仮に撲滅するにしても、長期的に時間が掛かることになるでしょう。
当面、ウイルスと一緒に生きていくしかありません。
如何にしてウイルスと一緒に生きていくか。これは国土のデザインの再設計が必要になるでしょう。ありていに言えば大都市一極集中の解消。これ以外に根本的に出来ることは殆ど無いでしょう。
東京一極集中の是正。これまで繰り返し言われてきていることではありますが、東京一極集中を解消させるメリットを東京都内部で証明しています。
クリスマスまでの累計感染者数を見ると、感染者数はほぼ23区で稼いでいることになります。
世田谷区は単純人口数が92万人と多いため、それに比例して単純感染者数も多くなっているのですが、人口比率で見ると新宿区を筆頭に、港区、渋谷区、中央区と、満員電車で通勤する人達の終始視点であるということがわかります。
いま西多摩で勤務してる私ですが、西多摩なんか感染者が少ないため、温度感は23区と全く異なります。極論ながら、都知事主導で瑞穂、あきる野、東大和などに企業を分散できていれば、東京都の感染者はもう少し少なかったかもしれませんね。少なくともオフィスは23区に無くても仕事はできると思いますので。
とは言え、そうした国土ビジョンを持てる政治家って言うのもいませんし、Withコロナに到達できるようになるのすら、まだまだ先のことなんでしょうねぇ。
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