見出し画像

投資もビジネスも必要なのは「軸」である

前澤友作氏が慣れない株式短期売買で44億円をスッてしまった話を聞いた時、やはり人間は慣れないことをすると失敗するもんだなと言うのがわかります。いや、それにして失敗の規模が大きすぎるのですが、確か「こんなに負けて配れるお金が減って申し訳ない」的な謝罪ツイートがあった中で「いやいや、市場を通してお金を配ってるやん!」という上手い突っ込みを見た気がします。
まぁある意味で機関投資家の餌食になった一人になったわけであり、一方で「どんな銘柄に手を出したのか」というのは気になるところでありますね。
さて、私自身はコロナ過で株式投資をはじめ、前澤社長はコロナ以前から株式投資をやっていたはずです。恐らく前澤社長は個人投資家としては王道である長期投資をやっていたと思われます。ところが3月で大損したため、その損失を埋めようと思った短期売買で更に損失が膨らんでしまったと、そう仮説を立てています。

🚘株式投資に必要なのは「産業設定」

さて、前澤社長は一体なぜ短期売買で大損をしてしまったのでしょうか。彼の持っていた銘柄がわからないため、ちょっと何とも言えません。推測としてはIT株かBtoC株、或いはマザーズ株に手を出していたのではないかと考えているのですが、何ともわからないところではあります。
まぁテンバガーになりたい場合はマザーズの方が向いてるんでしょうし、東証一部の銘柄はあんまり向いてはいないかもしれません。
株式投資を始めて半年の私が言うのもなんですが、これ幸い、私はここまで大きな失敗をすることもなく、手取り月給18万の現職ですら、この半年で80万円の貯蓄を増やすことができました。決して一度に大金を稼いだわけでもなく、堅実に攻めた結果としての80万円貯金。まぁ内10万円は給付金なので(と言っても給付金も株式投資の原資にしたんですが)なんだかんだで80万円の貯蓄中、株式投資利益は40万円くらいです。じゃあ僕は何の銘柄に手を出したのかというと、防衛株です。

まぁこれは赤旗さんが稲田朋美の購入株をすっぱ抜いてくれたのが、大きなヒントになりました。
実際、私の所有株は日立を除く4つを保持しています。中でもIHIは割と利益出せましたね。

大富豪の投資術にも株式投資に係る指南は書かれていたのですが、僕はこの内、永久株にしても良いと思える銘柄以外、手を出さなかったのです。その意味でもね、防衛産業はうってつけだったのです。
とはいえ、私は必ずしも防衛株だけを持ってるのではありません。いえ、もっと厳密に言うと、防衛産業も軍事ばかりやってるわけじゃないでしょ?
防衛やってる会社のもう一つの顔を見てみると、インフラ産業という側面があります。現在、防衛株でない銘柄では日本車輛製造を保持していますが、これも新幹線車輛(それもN700の出荷数最多)という、社会的インフラを支える会社という面が強いです。建材メーカーでもあります。

こうしたインフラを支える会社は倒産した場合、社会的影響が大きすぎるため、規模によっては政策企業とも言えますね。私自身、株式投資に関しては極めて保守的に運用しているため、急成長より安定性を追求しているとも言えるでしょう。元手が増えれば投資先も増やす予定ですが、今後もインフラ企業に投資するという方向性は変えないつもりです。

👔ビジネスマンに必要なのも「方向性」

しかし株式投資を見てみると、本質として「軸を持つこと」が必要なのは、一般ビジネスでもあまり変わらない気がします。
3か月ほど関わったプロジェクトで転職回数がそこそこ多いのに、大手企業に就職し、年収を格段にアップさせた人がいたんですよ。あのプロジェクトは振り返ってみると、プロパーの社員が社歴の浅い人で固められた転職組だったのですが、彼らの転職歴を聞いてみると共通してですね、業種が変わってなかったんです。ずーっと一つの業種で働いてる。その積み重ねが違う職種での転用を見込まれて採用されて年収アップしたっていうわけです。
まぁ人間ね、少なくとも日本じゃ「四十にして惑わず」なんて言われる通りアラフォーになる頃には職業生活の「方向性」は決めないといけないです。この言葉が論語の言葉って考えると、割と東アジア圏はこんな考え方なんじゃないかしら?
で、企業って言うのは沢山のビジネスマンが集まっています。

前に政党政治にはグランドデザインが必要だと言いましたが、これは勿論企業だって同じです。

📖経営理念はシンプルに/行動指針は具体的に

大きな組織になればなるほどグランドデザインは必要です。
例えば近畿車輛で見た場合、経営理念を基に経営方針を策定し、企業倫理行動規範や従業員に向けた社訓、就業規則に落とし込みます。
こうして見ると経営理念はシンプルに。経営方針は具体的に。行動規範は詳細にやってくのが良い感じがしますね。
株式投資もビジネスも、大きく見ると「軸を持たない」ことで失敗に繋がりやすくなってきます。前澤社長は44億損失しても破産しないだけの体力がある分良いですが、改めて軸を持たずに生きるのは危険であるということは前澤社長の慣れない株式短気売買での失敗から、学ぶところはあるのかもしれません。

ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。