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電子音楽を好きになるきっかけになるかもしれない曲×10

お手柔らかに、、、、


Telefon Tel Aviv - Fahrenheit Fair Enough

美しいメロディーとバリエーション豊かなグリッチが織りなす音空間が素晴らしい名曲中の名曲。MaxやReaktorを駆使したサウンドデザインはまさに職人技、耳が喜んでいるのがよく分かります。


Max Cooper - Perpetual Motion

計算生物学の博士号も持っている異色のアーティスト、Max Cooperの代表曲。(計算生物学って何??)
丁寧に音作りされたシンセのループと四つ打ちの隙間に差し込まれる効果音が絶妙でうっとりしてしまいます。

またMVも素晴らしく、音楽と映像が完全にマッチした一つのアート作品として高い評価を得ています(私からの)。


Radiohead - Idioteque

Radioheadの3rdアルバムであり、世紀の問題作「Kid A」のハイライトとも言える楽曲。
モジュラーシンセで組まれたビートと冷たいシンセにトム・ヨークの繊細なヴォーカルが乗っかることで、ゾクゾクする程ののディストピア感がこの曲、ましてやアルバム全体までも覆い尽くしているように感じられる印象深い一曲です。

またこの曲のシンセのフレーズは、メンバーのジョニー・グリーンウッドが中古レコードで発見したポール・ランスキーの「Mild und Leise」という曲からサンプリングされています・(動画45秒あたりからあのフレーズが聴こえてきます)

やっぱり素晴らしい音楽を作る人は素晴らしい音楽を見つける能力も高いんですな〜(ほれぼれ)


Four Tet - Baby

フォークトロニカの先駆者であるFour Tetの10枚目のアルバム・「Sixteen Ocean」からシングルカットされている一曲です。
Four Tetらしい絡みつくようなビートと思わず口ずさんでしまいそうになるヴォーカルチョップは聴けば聴くほどクセになります。絶対に人前では口ずさまないようにしましょう。浮きます。

>> オーゥオ  イズィズベイベーオーゥエッエー


Ametsub - Snowy Lava

東京を拠点に世界で活躍していたAmetsub。
...た? (なんか色々あったそうです。)

しかし彼の作品は各所で高く評価されており、この曲が収録されている「The Nothings of The North」は坂本龍一が2009年のベストアルバムに挙げるほどの名盤です。
積雪の日の朝のようなシンとした静寂の中で疎らに差し込まれるグリッチ、そして断片を繋ぎ合わせたようなメロディで構成された音世界はもうアレです、アレ、すごい、ビューティフル。

Snowy Lava、雪に覆われた溶岩。アイスランドとかでしょうか?
アイスランドは人生で一度は訪れてみたい国です。


Mount Kimbie - Carbonated

本人曰く「とにかくクソで最悪な街」、ロンドン南部のエレファントアンドキャッスルで出会った二人から結成されたMount Kimbie。
無駄を取り除いた最小限の音から構成される彼らの楽曲は、シンプルでありながらも聴けば聴くほど深みにはまる不思議な魅力があります。

通常曲作りではスペースをしらみつぶしに消していくことがセオリーとされています。入居したての一人部屋のガランとした空間がパッケージされたような彼らの楽曲からは、二人の作品に対する自信、そして肝の座りようがヒシヒシと伝わってきますね。
Monut Kimbieのお二人にはまるで「10年」も修羅場をくぐり抜けてきたような...…スゴ味と...…冷静さを感じずにはいられません。


James Blake - I Need a Forest Fire (feat. Bon Iver)

Mount Kimbieらと共にポスト・ダブステップのムーブメントを牽引したJames Blake。(ちなみにMount Kimbieのお二人とは大学時代からのマブだそう)
Bon Iverとのコラボとなったこの曲では、二人の創造性が見事に噛み合い、とんでもない化学反応を起こす結果となってしまいました。James BlakeとBon Iver、1+1がNaNです。
緻密なサウンドデザイン、一級品のコーラス、丁寧なミックス、どこをとっても最高です。
くるりの佐藤征史さんがJames Blakeのことを「怖くないAphex Twin」と評していたのはちょっと笑ってしまいました。分かるような、分からないような、、?


Aphex Twin - T69 Collapse

出ました、問題児。電子音楽を語る上では避けて通れない人間、リチャード・D・ジェームスのメインプロジェクトがこのAphex Twinです。
狂暴性と叙情性が両立する訳が分からない音楽性は我々リスナーを困らせ、そして熱狂、いや発狂させます。そしてその狂暴性と叙情性が丁度いい塩梅にブレンドされたのがこの一曲。
これを機にあなたもリチャード・D・ジェームス教に入信してみては???


Floating Points - Arp3

次は宇多田ヒカルのアルバムのプロデュースに参加したことでも知られるFloating Pointsの代表曲。
ジャジーな雰囲気のエレピから始まり、リズミカルな四つ打ちに駆け上がっていくのを耳にしながら踊らずにいられる人間はいません。ハウス調のビートの中にテクノの金属感が盛り込まれていたりと、約9分という長尺を微塵も感じさせない構成力が見事です。(なげぇ、、と感じる日もある、人間なので)
ちなみに私の部屋で毎週開催されるお一人クラブイベント・「全人類クソ喰らえナイト」におけるキラートラックです。


Bonobo - Kerala

2022年のフジロックでの圧巻のパフォーマンスも記憶に新しいBonobo。生楽器と電子音の溶け合いが美しい彼の楽曲群の中でも、際立って完成度の高いと感じるのがこの「Kerala」です。
新しい命を頂いて嬉しそうに駆け回るサンプリングと有機的なバックトラックの組み合わせ、再生ボタンを押すだけで気持ち良くなれる魔法のアレです。


終わりです。

10曲はちょいと少なすぎやしねーか。。。____________


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