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あなたにとってパウロは?

中高科担当の小島です。
私が中高生だったとき、分級をしている小部屋の壁に、大きな地図がかかっていました。
「パウロの伝道旅行」という地図で、分級ではパウロが書いた数々の教会宛の手紙を、一緒に読んでいました。
私にとってパウロは、「イエスさまのことを、命がけであちこち行って伝えた人、教会にたくさん手紙を書いた人」です。

でも、パウロは、最初はイエスさまのことを人々に伝える人ではありませんでした。
サウロという名前で聖書に初めて登場するのは、イエスさまを信じるステファノを殺そうとして石を投げつけた人が、
自分の着ていた服を、「サウロという若者の足元に置いた」「サウロは、ステファノの殺害に賛成していた」
というシーンです。
そのころサウロは、イエスを信じる人をみつけては、牢屋に送る人でした。
ところが、イエスの弟子を縛り上げるための手紙を求めて、大祭司のところへ向かっていたとき、
突然、光の中から、主イエスがサウロに語りかけたのです。
主イエスと出会ったサウロは、3日間の祈りのときを経て、アナニアに洗礼を授けられ、全く別の人間になりました。
神様は、主イエスに対して背を向けていたサウロを、主イエスのことを伝えるために、用いられたのです。

この時代、主イエスのことを伝えることは、大きな喜びであり、そして危険を伴うものでした。
アンティオキアの教会は、心を一つにして、まだ主イエスの救いを知らない人に、喜びの知らせを伝えたくて、祈っていました。
あるとき、教会で断食をして祈っていると、聖霊がこう告げたのです。
「さあ、バルナバとサウロをわたしのために選び出しなさい。
わたしが前もって二人に決めておいた仕事にあたらせるために。」

主イエスの福音を力強く語るバルナバとサウロ。
主イエスの福音を告げる旅は、二人にとって、命がけとなることでした。
二人が教会からいなくなるのは、教会にとっても、痛みをともなうことでした。
神様の言葉として聖霊が告げた、神様の御計画です。
教会で、またまた断食して祈り、二人の上に手を置いて、喜びをもって、出発させました。

聖書の後ろの地図には、アンティオキアが「パウロの伝道旅行」のスタートだと、書いてあります。
まさに今日のアンティオキア教会の祈りが、伝道旅行のスタートです。
これから一緒に、使徒言行録を読んでいきましょう!

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センター北教会 教会学校は、来週から礼拝を再開します。
感染予防をしつつ、皆さんとともに礼拝できるよう、祈っております。
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