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My love for you is too strong.

受難節第二主日に、ホセア書11章を読んでいます。
ホセアさんが伝えた神さまの愛は、ビックリするものでした。
神さまのビックリするほどの大きな愛は今もわたしたちに注がれています。

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ホセア書11:1~11
8 ああ、エフライムよ お前を見捨てることができようか。
イスラエルよ お前を引き渡すことができようか。

わたしは激しく心を動かされ
憐れみに胸を焼かれる。   My love for you is too strong.

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預言者ホセアの時代、アッシリアという強い国がイスラエルを脅しました。
アッシリアに対抗するために、イスラエルの民は外国の軍隊の力に頼り、イスラエルを守り導いてくださった神さまを忘れ、戦争に勝つために、また食料がとれるようにと、偶像の神さまを拝んでしまいました。
神さまが、エジプトから連れ出して、ずっと大切にしてきたイスラエルの民は、神さまから離れ、他の国の神さまを拝むようになってしまったのです。

神さまのお言葉を伝える預言者のホセアさんは、神さまからゴメルという女性と結婚するよう命ぜられました。ゴメルは夫のホセアを裏切り、他の男の人の子どもを3人も産むような女性でした。ホセアさんは、どんなに傷ついたことでしょう。そしてゴメルは、その男の人に捨てられ、奴隷として売られてしまったのです。なんと神さまはホセアに、「ゴメルを買い戻して、見捨てないように」、と言われます。しかし、ホセアがゴメルを愛しても、裏切られ、ホセアは悲しむのです。

そのホセアさんに、神さまが語りかけられます。
それが、先ほど読んだホセア書11章です。ホセアさんは、どんな気持ちで聴いたでしょうか。

「わたしはイスラエルを、私の子どもとして愛した。
エジプトの奴隷として苦しんでいたとき、呼び出して、助け出した。

しかし、イスラエルは、わたしから去って行き、バアルの神の偶像を拝み、わたしを裏切り続けた。
わたしはあなたに歩くことを教えたり、病気になったらいやしたり、奴隷から解放して、食べ物をあげた。
あなたは父であるわたしに帰らず、別の神を拝もうとしている。だから、イスラエルはアッシリアに滅ぼされる。」

ホセアは、神さまの言葉に、自分が愛しているのに自分に背を向けるゴメルと、イスラエルが、似ているように思えました。
このイスラエルに向けた言葉は、わたしたち一人一人に神さまが語りかける言葉です。神さまは続けます。

「ああ、イスラエルよ。 わたしはお前を見捨てることができようか。
イスラエルよ。 お前を引き渡すことができようか。
わたしは激しく心を動かされ、憐れみに胸を焼かれる。
もう、わたしは怒りに燃えることはなく、イスラエルを再び滅ぼすことはしない。」

「ああ、教会に礼拝に来ているものよ。 わたしはお前を見捨てることができようか。
わたしは激しく心を動かされ、あなたをかわいそうに思って、胸を焼かれている。
あなたがわたしを忘れてしまっても、わたしはあなたを愛しつづける。」

裏切られてもなお、神さまはわたしたちを手放されない。
ゴメルがホセアを裏切ったように、イスラエルの民=わたしたちは、神さまに背を向けましたが、神さまはイエスさまの十字架の代価でわたしたちを買い取ってくださって、わたしたちを救い出してくださいました。
ホセアさんが伝えた、神さまのビックリするほどの大きな愛は、今もわたしたちに注がれています。

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天の父なる神さま
わたしたちは、神さまの前にそのままの姿では救われることのできません。
神さまは、そのようなわたしたちを救うために、主イエスさまを救い主としてお送りくださいました。
イエスさまによって、わたしたちが救われたこと、感謝します。
イエスさまの十字架のご受難を覚える、受難節を、感謝して祈りつつ過ごすことができますように。
この祈り、尊い主イエスキリストの御名によってお祈りします。