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「著書:もしも徳川家康が総理大臣になったら」読んだら心が震えたから居ても立っても居られなくなってPCを立ち上げた。

SNS。インターネットが普及した後に手紙に変わる新たなコミュニケーションツールとして台頭し今となっては切っても切れない存在として既に利用している方が大多数をしめていることと思います。

もちろん私もその大多数の中に入っており、小さな事業を営んでいるものとしてもなくてはならないコミュニケーションツールとして日々利用しています。

今までは新聞や雑誌に膨大なお金を支払い「広告」という手段でお店の存在を広く大勢の方々へお伝えしなければなりませんでした。また、事業の取り組みを細部にわたって知っていただくにしても、TVの番組で取り上げてもらう方法や雑誌や新聞に特集記事をつくってもらう必要があったり。。。

いずれにしても膨大なお金が必要で運も持ち合わせなければお店の事を知っていただくことも取り組みを伝えることも難しい時代でした。


しかし、今の時代は個人が費用をかけず、個人法人とわずSNSを通してあらゆる情報を発信することができます。また、情報を受け取る側としてもお店へ足を運び雑誌や本を手にして情報を集めるという労力をかけず、自ら知りたい情報を絞り一瞬でインターネットという媒体を通して家の中にいながらも質の良い情報を集めることが可能になりました。

とは言いつつ、アナログにも良いところがあるのも事実。例えば本屋に足を運ぶと普段なら手に取らない本と出会って人生が変わった!というようなサプライズは、まだまだアナログの方が強いなぁと感じています。

視座を広げるには普段接する事ができない情報や価値観と他者の経験談にふれることだと、稀代の英雄達も口をそろえて後世に残してくれているところを見ると。デジタルとアナログを使い分けることの重要性を感じます。


さて、そんなSNSを何気なく眺めていた時に目に飛び込んできたのがこちら。

「もしも徳川家康が総理大臣になったら」著者:眞邊明人さん


InstagramというSNSで私がフォローさせて頂いている方のストーリーでこの書籍のジャケット写真が流れてきました。その方が読まれる書籍を投稿されるのが珍しく、普段の私では手に取ることがないデザインの書籍ジャケットだったのですが「この方が本の写真をあげられるということはめっちゃ面白かったのかなぁ。。。インターネットで注文して読んでみよう」

そんな経緯からこの書籍とご縁をいただきました。

約450ページ程ある書籍。結構情報量は多いはずですが一瞬で読み終わり、最後には涙。

今の私には恐ろしくささる一冊となりました。


よいか!正しさなどは後回しじゃ!速やかに下げ渡す。そのことのみに腐心せよ!
わしらが作りたかったのはこういう平和ではないぜよ。わしらが流した血はこういう国のためではないきに。
言葉は人によって解釈が変わるもの。なるだけ誤解なく事実のみを話すが良い。
良いか。仕事と思うな。祭りと思え。祭りならば気も浮き立ち、頭も回る。
生きたものであれば、おのれの野心や欲望のために民に媚びることもするであろう。
統治者とはすなわち、すべての者を満たさず、そして、すべての者を欠かさず、それをおのれの信念にて行う者をいう。
矛盾は人でなければ乗り越えれぬ。
誰かの自由の為に少しの不自由を受け入れましょう。
文句を言う者は出世しようがしまいが文句を言う。おみゃーはおみゃーの仕事をすればええ。
人はすべからく矛盾しておる。矛盾は永遠になくならぬ。その矛盾を理解し、その矛盾を少しでも縮める。
この世に生きる者は等しく愚かである。愚かであるからこそ、進むのだ。愚かであることを一人ひとりがしかと受け止め、愚かさを過去から学び、それを克服していく先人たちの汗を学び、未来をつくれ。


心にささった沢山の言葉の中から一部引用させて頂きましたが、これだけでも心が震えてしまいます。


●簡単な物語の概要_

日本がコロナウイルスの猛威により混乱。国家としても対応に忙殺されている中で総理大臣がコロナへ感染後死亡。総理大臣の死亡により日本がさらに窮地にたたされた時に救世主があらわれます。その救世主こそ、現代の技術を集結させAIで歴代の英傑を復活させホログラム化し実態をもたせ、復活させた歴代の英傑達に内閣を組閣させ日本をコロナから救い、腐敗した政治に一太刀浴びせ、他人任せな国民へ気づきを与えて停滞した経済をも復活させる。しかも実質国際的に力をもっているアメリカとの国交まで距離感を縮めていくという物語です。


ビジネス書や自己啓発書という枠を大きくこえて、SFの世界観で人間の感情と思考というフィルターから物語を描きつつ大衆心理までを大きく捉えたフィクション小説。フィクション小説でありながら組織論を唄い、世の中の構造を長期の時間軸で設定して進んでいく展開に多くの気づきや振り返りを与えてくれます。


・今の政界の構造/政治家と官僚の違い/政策が企画実装されるまでの経緯

・周りの目を気にして実行力の無い政治家 vs 実行力と大局的な視座をもつ武将

・的確な言葉で目標を定める事ができるビジョニング力の必要性

・組織系統のあり方

・マネジメント方法

・耳が痛い話を聞く時のスタンスの提案

・大衆心理の理解

・人の心を動かす方法として使う言葉がなんたるか

・矛盾にたいする答え

・著者が考える世の中をよくする哲学をもとに現代社会への問題提起(私の想像)

・問題提起に対して著者が考える答えの提案(私の想像です)

・絶望とは

・希望とは

・中道とは

・大きなものを動かす事は大きなものでなければできないが、小さいものでもできる事はあるという事

・etc......


一つ一つ感動したことや考えたことを書き出すとテキスト数が膨大になってしまいますので、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」の本から私が感じたことや学んだことを箇条書きで書くだけでもこれだけあります。


言葉は仕組みを作り人を動かすことがどれだけ希望になったか。


私は超右脳派なので、言葉で色々と伝えることがかなり苦手なのですが、30代になってから”言葉の力”の重要性を考える機会が多くなり、的確な言葉を使えるようになりたいと、まだまだ道半ばではありますが今も取り組んでいるところ、この書籍に出会いより言葉の重要性を考えさせられました。


好みも十人十色でありますので、一概にこのテキストを読んでくださる方へお薦めはできませんが、私はとても感銘をうけた書籍でした。


この書籍を読まれた方がいらっしゃいましゃいたら、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を題材にいろいろとお話してみたいなぁ。。



素敵な人生に乾杯!



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