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【Huma 希望の歴史(上)/ルトガー・ブレグマン著】霧を晴らす,清き風のような書籍だと感じました。

 お店で使う食材を買いに、毎日通っているスーパーでレジ待ちをしている時。次は私の会計の順番。果物や野菜でいっぱいになった買い物籠を両手にかかえ息をきらし。やっと重い買い物籠から解放されると.固唾を吞みながらお会計をまっていると。『っス』っと横から携帯を見ながら歩いてくる20代程の若いかたが私の目の前に入ってくる。その後、あっけなく”私の会計の順番”をうばわれ.重いため息をついた出来事や。

 某コンビニでのお会計時。財布の中の硬貨を極力すくなくしたいという気持ちから、おつりでいただく硬貨を少なくするため、紙幣と硬貨を組み合わせた渾身の支払いをしたらコンビニの定員さんから「っふ。。。(失笑)」と笑われ.「っえ、何で失笑されたの。。。」と不快な気持ちを抱えつつお会計をしていただくと。紙幣のみでお会計した時より.私が紙幣と硬貨を組み合わせたお支払いをした方が硬貨が沢山おつりとしてでてきて。「っは!!このことに気付いていたのか。。。笑わずにおしえてくれよ。。。」冷たく冷ややかな目で見られる出来事。

 タバコのポイ捨て、詐欺事件、裏切り、誹謗中傷などなど。。。

 仕事の世界でもよく話題になる.人間の本性は【善】なのか、それとも【悪】なのか。性善説と性悪説がいりまじり、主観ですが今のところ.性悪説の方が広く深く浸透していて、仕事での組織作りや営業手法.または人間関係を構築するうえでの手法として性悪説を取り入れいる企業や個人が能力が高く、性善説から組み立てる仕事や人間関係を取り入れる企業や個人は能力が低いと見慣れているように感じています。

 しかし、性善説も商売や政治の世界でもパフォーマンスとしてつかっていて実態がともなっていなかったり、性悪説と見られているけど実は深いところでは愛情があったり...。一概に判断することはできないという前提ではありますが。


 人間の本性として、【悪】なのか.それとも【善】なのか。それらを興味深い事例と文脈で伝えてくれているのがこちらでした。


人間は本来おおらかで愛情深く友好的、周りとの共存関係を大切にする

 この結論こそが人間が本来もっている資質だとおっしゃっています。


 そこでいくつか疑問がでてきます。今も怒っているなくならない日本や世界の歴史をみたときジェノサイド(大量虐殺).我々人間の祖先ホモサピエンスすらも他の人類種を虐殺して生きのこって我々がいるという説.腐敗した宗教からの搾取.戦争がなぜおこるのか....身近なところでは学校や職場で無くなることがないイジメ問題.SNSでの誹謗中傷問題.....。

 

 この疑問を晴らす太陽となるのは何のか。

 

 善良な市民を悪へ導く怪物はどこに潜んでいるのか。


 かなり考えさせられる内容となっていました。。。


 NewsPicksの”WEEKLY OCHIAI”という番組で落合陽一さんと写真家のヨシダナギさんが対談されていた時のこの会話が忘れられません。

「スリ族の人たちは”幸せ”という単語がない。なんでかというと、人が死ぬことと牛が死ぬこと以外は悲しくない。だから悲しくないときはすべて幸せだ、という」


 全てをしることはできませんが、ちょっとでも視野を広げて情報の受信感度を高めていく事で摩擦を減らして暖かく受け入れる器量をもち、且つ挑戦しつづける人生をおくりたいものですね。


 ぜひ、こちらの書籍、読んで頂きたいなぁ。


では!



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