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女性専用車両が我々に与える論理的概念

 近年、女性専用車両とよばれる車両が多くの鉄道やバスなどの公共交通機関で導入されています。目的としては痴漢などの犯罪の原因である男性と女性の接近、接触を根本的に避けるためです。ここでは女性専用車両の導入による弊害やその対策について私の個人的な見解を記述します。

女性専用車両とは


 異性との接触による不快感の感じ方は人それぞれですが、基本的に男性よりも女性の方が敏感であり、電車内での性犯罪の被害者も女性の方が圧倒的に多いことから男性専用車両はなく、女性専用車両のみが導入されるのは至極当然のことであると思います。なので問題は男女差別とかそういうことではなく、一般車両に乗る男女の心境にあります(誤解されがちですが女性専用車両に男性が乗ることも出来ます。公的なルールとしては何らかの理由で一人では乗車することが出来ない女性に同伴する男性か、何らかの理由で同伴する女性を必要とする男性、または12歳以下の男児が許容対象となります。書き漏れがあったら申し訳ありません。)

両性からの評価


 まず私は男性なので男性側からの立場で言わせていただくと、混雑度的な点でかなり不満です。私は前述の女性専用車両乗車の条件を満たさないので一般車両に乗車します。女性専用車両が導入されてから現場をご覧になった方ならご存知だと思いますが、女性が全員女性専用車両に乗車する訳ではありません。電車でいうと女性専用車両は一般車両に対して数が圧倒的に少ないからです。しかしながらこのせいで一般車両は大変混雑し、女性専用車両は閑寂であることが多いです。どうしても「女性は女性専用車両に乗って欲しい」という声があるようです。

 女性側の心境について色々調べましたが、女性専用車両に乗車しない女性のなかで「あえて」乗車しない人がいらっしゃるようです。理由としてこれは日本人特有の性質なのかもしれませんが、公的自己意識の存在が大きいと思われます。相対評価の多い日本社会ではこの意識が芽生えやすく、さらに謙虚な姿勢を示すのが暗黙の了解でセオリーとされている風潮にあるので「女性専用車両に乗る女性は(痴漢をされることを想定するほど)自己意識が高い」という考えのもと、「私はそんなこと気にしませんよ」と謙虚な姿勢を見せるためにあえて一般車両に乗車する、という観念があるそうです。また、「わざわざ犯罪に遭わないために世論が設置したツールを使うのが癪に障る」などの意見もあり、私としても女性側の立場に立って確かにそうだな、と感じました。(インターネットの情報をもとにしているので一概に正しいとは言えず、また一般化も出来ません。ただこのような考え方が存在するのは事実ですので記すことにしました。)


どうすればいいのか


 個人的な見解ですが、混雑した一般車両から下車した時に空いた女性専用車両ですました顔をしている女性を見ると正直不愉快ですし、先程男女平等は関係ないと述べましたが、鉄道会社は分散乗車を推奨して混雑度の均衡を図ろうとしている中ですいている車両があるのにも関わらず一方では過剰に混雑しているという状況が生み出されるのおかしなことだと思います。また、女性専用車両に乗ることでアイデンティティが確立出来なくなったり、自己嫌悪を覚えたりする人の気持ちもよくわかります。なので女性の方々にはどちらの車両に乗るか選択する権利は当然のごとく存在すると思っています。女性専用車両のせいで男性は理不尽な思いをし、女性は肩身が狭くなる人がいることは理解できると思います。

 結局のところ、この問題を解決するには女性専用車両の撤廃しかないと考えています。しかしそうすると犯罪が横行しやすくなり、不快な思いをする女性が増えてしまうのは目に見えています。だから日本政府は痴漢などの公共交通機関車両内で発生することが予想される犯罪に対する法整備を強化する必要があります。


犯罪への一般的な解釈


 思えばどうして人を不快させたり、貶めたり、悲しい思いにさせたりする点で共通である犯罪に軽重が定められているのか私にはさっぱり理解出来ません。泥棒は軽くて殺人は重い。自首すると減刑される可能性がある。

 私は駅の駐輪場でうっかり自転車に鍵をかけずに停めておいたことが二度あり、二度とも盗まれました。盗んだ人を酷く恨みました。鍵をかけずに停めておいた自分を責めたことは一度たりともありません。だって鍵をかけなくたって誰にも迷惑はかかっていない(はずだ)から。自転車ぐらいで大袈裟ではないか、と思うかもしれませんが、私は親にわざわざ汗水流してはたらいて得た大金を私のためにはたいて買ってもらった自転車を使って毎日通学していたのでそれをなんの引き換えもなく一瞬で手に入れてどこかへ行ってしまったその人がとても憎いのです。

 この話を聞いて「どれだけ憎いか?」なんて聞く人がいたらそれは私の話を馬鹿にしているか、もしくは相当人として必要な情が欠けているかのどちらかだと思います。だから犯罪の度合いなんて測れません。

 少なくとも私はそう思っているので、極論犯罪者は冤罪でないという確証があるのならば全員死刑にするかその人の大切なものを奪うべきだと思います。そうすれば誰も犯罪を犯さなくなって女性専用車両の存在価値はなくなり、男性の煩わしさも女性の心のざわめきも消え去ると思います。

 しかしこのような法制度を取り入れると犯罪者にも裁判を受ける権利が認められている(ただし一部の人間による「犯罪者に人権はない」という理念が存在するからそれが適用された場合後述の限りではない。)ので誰かが犯罪を犯した瞬間日本人は全員死にます。そのときは、日本人はそのように自分の命や大切なものを犠牲にしてでも他人に迷惑をかける要素を含む集合だったということで絶滅しても構わないと思います。核を武器に威張っている国と同じことです。

 あくまで個人的な見解で、極論ですが。

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