やーい中国人🤭ってされた話

ブリュッセル、基本的に外国人に優しい街なので、こういうのはそんなに聞かないのですが、私もついにやられました。
夫とのリハ終わり、夜8時くらいにトラムを降りて家まで歩いていたら、うしろからついてくる酔っ払いがいて、ボソボソなんか言ってるので、抜かしたいのかな、でもスリだったらやだな、くらいに思ってたら、うしろから「chinois〜〜〜(※中国人)😜😜😜」って言われました。厳密には最初は何言われたかわからなかったけど、隣にいた夫がキレてるのであとで聞いてみたらそういうことでした。せっかくわざわざバカにしてくれたのにこちらの理解力がなくてすみません。海外生活してるとは思えない語学能力なもんで…

普段は血の気たっぷりなワタクシ、言われていることを理解した瞬間に言い返すなり反撃するなりしたかったですが、隣にいた夫は楽器付きですから、反撃したことで攻撃されて楽器など壊されても困ります。せっかくBAが直行便なのにもかかわらずロスバゲしたけど翌日にはなんとか家に帰ってきてくれた楽器です。こんなところで壊されるわけにいきません。まぁ手を出してくる気配ややり合いたそうな気配はなかったので、ほんとクソ〜〜😇と思いながら離れました。

だいたい中国人だったらなんなんですかね。そもそもアジア人の見た目をした人すべてが中国人とも限らないですし、中国人だから街を歩いているだけで他国の人間に迷惑かける、とかそういうことはまぁないでしょうし。少なくとも街中で知らない人に急に中国人🤭ってバカにするようなレイシスト人間よりは、たいていの中国人のほうがいい人だと思います。人を国籍や見た目で笑う、ということが当たり前にできてしまう人が、この2022年のベルギーの、しかもめちゃめちゃ治安のいい地域に、あぁほんとに存在するんか…とほとんど珍獣を見るような、なんというかとても哀れな気分でした。

ややこしいことに私の血の半分は中国由来です。
私の生まれ育ちが日本で中国語が話せないこと、母の日本語がネイティブ同等なこと、すべての教育を日本で日本語で受けたこと、などさまざまな面から、私のアイデンティティは日本人です。 私の友人知人のなかにも私がハーフだと知らない人はかなり多くいます。隠してるわけじゃないのですが、改めて言うようなことでもないので、聞かれたらもちろん答えますが、まず聞かれませんし、ハーフかな？と思ったところでいまの時代ではわざわざ面と向かって聞く人のほうが少ないでしょう。
私の見た目がどこにでもいそうな日本人顔で日本語話者でよくある日本人のメイクなので、そもそも疑問にも思われないかもしれない。

中国にいる母方の親族とは10年…もしかして15年くらい会ってなくて、親族のほとんどは名前しかわからないし、連絡先も知りません。親族たちを目の前にしても共通言語がないので、小さいときどうやって親族たちとコミュニケーションをとっていたのか、私もよくわかりません😂

もともと中国の祖父母の家はもう超ど田舎にあって、家を出て2秒で山、みたいなところでした。いまは引っ越して都心部に住んでいるのですが、この当時の田舎の家がもうなかなかなモンで、水洗トイレがなかったんですよね。あるのは家の外にあるぼっとんトイレのみ。ヨーロッパにもひどいトイレはいっぱいありますが、あの田舎の家のぼっとんトイレよりマシ、と思えばなんでも耐えられます😇
でも中国の実家に帰るのは好きでした。ピアノを始めた理由が「椅子に座れるようになるため」だっただけあって、いつもと全然違うことで溢れている世界で走り回るのが楽しくて仕方なかったんだと思います。中国にいる間はしょっちゅう脱走して大捜索されてました。

最後に中国に行ったのは私が11歳のときなので、18年前、え、もうそんな前なの、まぁとにかくかなり前なのですが、このときは祖母に出されるがまま家で生ガキを食べ続け、ノロウイルスにかかりました。
中国で生ガキ。まっとうな大人なら避けるこの行為ですが、11歳好奇心旺盛な女児&食べものから生まれたのか？ってくらい食べることが好きな8歳男児(※弟)にはそんなのわからないことです。しかも目の前にいるのは孫との再会を喜ぶ、日本語がわからない祖母。避けようのない事故でした。
年末の中国でしばらく入院して点滴生活、なかなかな思い出です。

この11歳のときの中国滞在ですが、父が当時ベトナム赴任中だったこともあり、当初は家族でタイのプーケット島に遊びに行く予定でした。それがなんやかんやでなくなり、中国の祖母宅に行ったわけですが、あのときもし最初の予定どおりプーケットに行っていたら、日程的にスマトラ島沖地震に巻き込まれていたので、ノロウイルスでの入院ごとき、なんてことないのです。

てわけで、新年快乐！