12月

人生最悪な12月でした。今年が厄年でないことが信じられません。厄年はもっとひどいことが起きますか?無理です。

ロンドンでBAのオーバーブッキングでブリュッセルに戻れなくなったあと、結局謎の高熱はコロナでした。私はこれまで2年半、ことごとくコロナに嫌われていて、周りで大クラスターが数回起きようと、夫が感染したときに看病のため一晩一緒に寝ようと、どういうわけか毎回かからず、コロナに嫌われているか、免疫が強すぎるか、身体が鈍感か、知らぬ間に無症状で数回かかっているか、のどれかと思っていたのですが、ついにやりました。
ロンドン延泊が決まったとき、夫はすでに体調最悪だったので(でも夫は結局コロナじゃなかった、なんで?)、夫を放置して私はロンドンの街に出かけよう〜♪パディントン〜♪キングスクロス〜♪とか思っていたのですが、翌朝つばも飲み込めないくらいの喉の激痛で目が覚め、一日中体温が39度台でした。解熱剤飲んで39度台でした。出かけなくてよかったです。これがただの風邪とかインフルと同等とか言われると、ほんまか?くらいは言いたくなります。風邪でもインフルでもこんなしんどくなったことはなかったです。胃腸炎とノロウイルスはコロナよりしんどかったですね。できればもうかかりたくはないです。咳だけしばらく残りましたが、いまはもう元気になりました!

「37.5℃以上の熱があるかたは搭乗をご遠慮ください」みたいなのはもうヨーロッパには存在してないみたいなので、文字どおり這うようにして、ブリュッセルに帰りました。9月に日本を出たときぶりにマスクをつけました。隣に人がいなくてよかったです。ブリュッセル空港に着いたときは安心して涙が出そうでしたが、涙は即引っ込みました。なぜなら着陸した瞬間、夫のチェロがヒースローに取り残されたというメールがBAから届いたからです…😅
前回noteに書いたとおり、私のトランクはオーバーブッキングなのにもかかわらず預け入れ荷物として先に出発してしまってその後音信不通、今度はチェロがヒースローに取り残されたものですから、ずいぶんと身軽な帰国というか、普通の旅行客となって帰ってくることになりました。行きに超でかいタクシーを予約して運ちゃんに「夜逃げか?」みたいな顔をされながら移動したのが懐かしいよ…同じ見た目で帰ってきたかったよ……※チェロは翌日無傷で戻りました。

想定より36時間くらい遅くなって家に帰ったら、室温は8℃でした。ヨーロッパはちょうど災害級の大寒波で完全に家が冷え切ってしまっていて、騙し騙し使ってきたボイラーがついにほとんど死にかけみたいな感じになってしまいました。最後の力を振り絞るように家をあっためてもらって、いつもの何倍もの時間をかけて16℃くらいまで上げてもらって、その間に不動産屋さんに連絡して、その後もボイラーの機嫌を伺いながら慎重に使うこと数日、ついにある朝、起きたらボイラーが息絶えていました。ああ、R.I.P……さようなら暖房、さようならシャワー。激動のヨーロッパ生活3ヶ月、なにが起きてもさすがヨーロッパおもろいわーと笑い飛ばしてきた私ですが、さすがに心折れて、ボイラーの目の前で日本行きの飛行機を検索しました。高すぎて断念したけど。検索のときは航空会社を絞れたりできるのですが、BAについてたチェックは画面を叩き割る勢いで外しました。二度と乗らん。

不動産屋さんはクリスマス休暇に入ったのか音信不通でしたが(12月19日。早くね???)、優しくて連絡が早い大家さんのおかげで数日後に新しいボイラーが入ることになりました。工事はボイラー取り替えて配管をつなぎなおすから、まる一日かかる作業です、と言われましたが、配管工のおじちゃんと私たちの都合がどうしても合わず、夫婦でランチタイムコンサートに出演しているあいだにすべての工事をする、ということになりました。
大家さんも配管工のおじちゃんも、とってもいい人です。でももしこれが数ヶ月かけた壮大な詐欺で、帰宅したら私たちの荷物がぜーんぶ消えて部屋がもぬけの殻だったら?シャワーが使えないどころか家そのものから締め出しを喰らったら??
パソコンやチェロなど取られたら泣いちゃうものは鍵のかかる部屋に移動して、くらいの対策しかできません。もし全ての荷物がなくなっていたらどうしようという恐怖で工事中は頭おかしくなりそうでした。荷物がなくなってたら、もう飛行機代がどんだけ高くても絶対に日本に帰るつもりでした。BA以外で。
無事にコンサートが終わってバスに飛び乗り早足で帰宅して…家の荷物は全部無事でした!ボイラーも高級最新式になってる!!ああ大家さんと配管工のおじちゃんありがとう!!あなたたちがサンタさんです!!!!!一瞬でも疑ったりしてごめんなさい。
というわけで今の家はとっても暖かいですしボイラーの機嫌を取らずにシャワーを浴びれて最高です。
シャワーが出ない間、シャワー通いさせてくれたKくんもありがとうございました。あなたもサンタさんです。

さてさて、ヒースローに取り残されていた私のトランクにはAirTagを仕込んでいたので、現在地はiPhoneからいつでも確認できたのですが、10日間うんともすんとも言わずずっっっとヒースロー空港の5Cターミナルの先っぽに置き去りになっていた荷物氏、ついに移動しました。新しい居場所は…ヒースローの第2ターミナル。えっ、いやなに、その移動。ヒースロー→ブリュッセル便は一日にBAだけで5便はあるのですが、なぜBAじゃないターミナルに行きましたか???
まあいいやと思って数時間後にもう一度見たら、今度はイタリアのヴェネツィアに居ました。なにが起こっているの?ブリュッセル通り過ぎちゃったんですけど…?まあでもEU入りしたから希望はあるかな???
と思いきや寝る前に確認したらエジプトはカイロにいました。🤯😱🤪。いやEUから出ちゃった。ヒースローからブリュッセルって350kmくらいしか離れてなくて東京仙台間くらいの距離しかないのですが、カイロまでは3000kmオーバー…さすがに絶望すると同時にもはやおもしろくなってきちゃって、夫と「次どこ行ったらおもしろいかな」とか話していました。南米?あえて私を置いて日本に帰る?
…翌日、結局ハンガリーのブダペストにいました。祝EU入り(再)!!!南米でも日本でもなくてよかったです。結局ブダペストからはどこも経由せずにブリュッセルに戻ってきてくれましたが、なんで350kmしか離れていない移動に3カ国も経由したんですか、BAさん?

BAのTwitterってツイート送ると内容によっては返信してくれるので、「荷物返せやオラいつまで待たせんのやコラ🤬」と@飛ばしたのですがリプ返ってこなかったので「お荷物返していただけませんか、大事なものが入ってるんですぅ🥺」とツイートしたら、ごめんねDMして、ってリプくれました。でも結局DMはぜーーーんぜん既読にならず、私の手元に荷物が返ってきたあとになって「メールアドレスなどの情報を〜…。あとあなたのAirTagはいまどこを指していますか?」みたいなDMがきて、本当に使えない愉快な会社だなあと思いました。Never ever again BA!!!!!

ことの顛末をいろんな人に話すたびに「自分もBAでロスバゲした」「自分もヒースローは絶対に避けてる」「BAだけは絶対に乗らない」みたいな話をされます。がんばれイギリス、がんばれBA、がんばれヒースロー!
私ももう二度と使わないけどな!!あはは🤪
とはいえイギリス旅行自体はとても楽しくて、イギリスで出会った人たちもみんな素敵で優しかったし、BAに台無しにさえされなければとてもいい旅でした。トラウマが和らいだらキングスクロス駅とパディントン駅には行きたいですね。いつになるかな。

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