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新卒で過ごした半年間の反省と今後の豊富

2020年の3月にLITALICOという障害福祉の会社に内定をもらい、7月からインターン生として、10月からは社員として働いている。まだ1年経ってなければ正確には半年な訳でもなく、なんとも中途半端なタイミングなのだが、GWの時間を使って新卒としての半年間を振り返りたい。

前提:半年間、何をしていたか

「働くことに障害のある誰もが自分らしく働ける社会をつくる」というビジョンを掲げたLITALICO仕事ナビ(障害をお持ちの方を対象にした人材紹介事業・就労支援施設のマッチング事業)にマーケティング担当として携わってきた。具体的には、大きく3つ。
1.ユーザー獲得のための広告運用・LP改善・SEO対策
2.ユーザーと就労支援施設のマッチングを増やすためのサイト改善
3.クライアント獲得のための広告運用・LP改善
具体的な中身に差異はあれど「どうすれば働くことに障害を持つ方が、仕事ナビに出会い、心地よく使ってもらえるか」を考えてきた。

感想:とても楽しく、いい環境で働かせてもらえた半年間

率直な感想は「楽しかったし、働きやすかった」。自分の後ろに頼りになる先輩がいて、困ったらいつでも壁打ちさせてもらえる。成果を出せたらその分役割を振ってもらえる。社員の関係性はフラットで、年齢・立場に関わらず意見を交わすことができる。発生する課題を個人に帰着させず、チーム全体の課題として解決策を考える。

あげるとキリがないが、自分が関わったプロジェクトは(自分のおかげとかではなく)チームの1人1人が力を発揮できるように、ビジョンが実現できるように、運営されていた。人間関係の悩みは組織につきものだが、そんなしがらみに悩まず伸び伸びと働けた。チームの皆さんにとても感謝している。

また、自分の配置先が、成果次第で事業の進捗が大きく変わりうる重要な領域だという実感と責任感を持って仕事に取り組めた。結果として、半年間を通して程よい緊張感を保てたのは充実していた証拠だと思う。

新卒と学生時代を過ごした比較して

個人的な意見だが、「目標」が明確な指標として表せていたかどうかに集約される。KPIは月次・週次・日次に分解され、日々どうすれば目標を達成できるかについて頭を捻らせていた。短期的な成果は勿論こと、中長期の改善も視野に入れてプロジェクトを進めなければならない。年間目標、よくて四半期目標までしか立てられなかった学生時代の自分と何より違う点である。

期間がタイトになると、当然PDCAのサイクルも短くなる。目標との乖離も鮮明になる。当時が悪かったと悲観したいのではなく、「違い」があることを認識し今のPDCAのスパンに順応することが何より重要である。

PDCAの期間が短くなるデメリットは、業務に忙殺されるリスクが高くなることだ。短時間で質の高いPDCAを回しつつ、学生時代に確保できていた内省・研鑽の時間も確保できるよう、時間の使い方を工夫しないといけない。

もともと想定していた成長ができているか

去年の6月に内省したドキュメントには、「ビジョンを実現できる事業を作れるようになりたい」、そのために表現力・課題特定能力が弱いとしていた。その課題を解決するために、リテンションモデルのサービスに携わり、ユーザーのニーズに寄り添ったサービスを作っていきたいと書いてある。

今と全く同じことを言っており、全く進歩してないようで少々自分に引いた。ただ、少なくとも前進がなかった訳ではない。上長のカウンターパート、複数プロジェクトのPMとして働く中で一定の成長はできた。状況を大局的に見て課題を特定する力、課題が起きている原因を仮説立てて、施策に落とし込む力はレベルアップしたし、デザイナー/エンジニアの方々と働く中で、施策を形に起こす力もついた。半年前の自分はできないことばかりだ。

一方で、線型的な成長しかできていない。学生生活の4年間で得たスキルに依存して戦っていた感が強く、当時の自分より飛躍していいアウトプットを出し続けられた感覚はない。

また、個人として爆発的な成果を残せるプレイヤーになれたかと言われると全くそうではない。「ビジョンを実現できる事業を作れる」状態と比較するとまだまだ及ばない。理想と現状のGAPが激しいので、成長幅はこの半年以上に伸ばせると思っている。

話を戻すと、今の環境は元々得たいと思っていた能力を伸ばすのにかなり適している。サイトデザインもできる、課題特定もできる、検証の過程で統計的な知識も求められる、必要な能力を伸ばせば伸ばすほど成果も伸びる構造になってる。めっちゃいいやん。ここにいて成果を出すことが自分にとっても事業にとっても会社にとっても意味があることだと認識して頑張っていきたい。

今後の目標は何か

稚拙で解像度も低いが、「価値ある教育教材を世に広める手助けをすること」が人生でやりたいことだ。Howに寄ってて「それどうなん」と自分でも思うが、しっくりきているので一旦これで良い。

ただ教材開発に関心があっても教材を作れるだけの専門性が足りていない。知識もない。だからこそ「価値あるサービスの価値を増やし、より多くの方に届ける」ことができる人になりたい。マーケティング・商品開発・事業企画と言った能力はこのために使えたら本望だ。

新卒後半戦の豊富

残り半年で新卒ブランドがなくなる。まあ正確には1年後まではあると思っているが、実質的な1年目はあと半年。この半年は非線形的な成長ができるか同かに拘りたい。今の自分の延長戦のスキルで戦うのではなく、改めて必要な能力を定義し、身に着けることにこだわりたい。

1.サービスにこだわりを持ち、細部まで設計する
大局的に考えるのは得意な一方で、企画を細部まで詰め切るのは苦手な部類だ。原因は、自分が関わるサービスの理想状態への解像度が低いこと、こだわりが薄いことだと思っている。「自分が作るサービスなんだから、100%自分で作りきりたい」「〇〇という機能がサービスを絶対良くするから実装したい」「このページの文言はユーザーにとって分かりづらいからこう変えたい」そんな理想がまだまだ自分に足りていないし、そこまで描けてなければ企画を最後まで詰め切るのは難しいと思っている。LITALICO仕事ナビとはどんなユーザーのどんな悩みを解決するべきで、そのためにはどんな構造・機能・表現で構成されるべきなのかについての解像度を高めて、企画の質を高めたい。

2.仮説思考・ライティングスキルをつける
サービスのこだわりは半ば精神論あり気だなと思うので、個人の能力に課題を帰着させると、仮説思考とライティングスキルがまだまだ足りない。ユーザーがサイト内のどこで困っているのかを特定できても、なぜ困っているかを考える時間が不足しているし、仮説も浅い。壁打ちをしながらで良いので原因の仮説を尖らせ、イシューの質を高められるようになりたい。
また、最後の末端まで企画をする際に重要なのがライティングスキルだと思う。いい課題特定ができても、最終的な施策がその課題を解決するものにならなければ、課題特定から間違えていると言ったことになりかねない。企画の質をあげるためにも、どのような文章を使うのかを考えられる企画として成長したい。

今の環境は心地よい。それだけい順調な成長に満足してしまいかねない。環境に甘んずることなく、理想と現状のギャップ、自分の成長課題に目を向けながら、目の前の業務でどうすれば成果を最大化させられるかを考えていく後半戦にしていきたい。

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