私があひるの空を好きな理由


あひるの空という漫画をご存知だろうか?
150cmの低身長の高校生がインターハイを目指すスポーツ漫画だ。

ただ、あひるの空は普通のバスケ漫画/スポーツ漫画と少し違う。
そして、僕はその違いがたまらなく好きだ。
今回はそれを紹介していきたい。

前提:あひるの空とは
1. 高校時代を思い出すくらい描写や考え方がリアル
2. バスケの戦略やNBAのニッチな話も出てきてファンになりやすい
3. ちょっとした小ネタがさりげなくて面白い

前提:あひるの空とは

あひるの空は150cmの高校生、車谷空が主人公のバスケ漫画だ。

お母さんが体調を崩した関係で、15歳の主人公は長野から祖母がいる神奈川に移動し、物語の舞台であるクズ高(九頭龍高校)に入学する。ところが、クズ高のバスケ部はヤンキーの溜まり場。勝つことはおろか、最初はバスケができなくなるかも。。となるのだが、空のバスケに対するまっすぐな想いで徐々に仲間を集めて弱小高がインターハイを目指すストーリーだ。

1.高校時代を思い出すくらい描写や考え方がリアル

あひるの空の良さはでてくるキャラ心情の描写が多くの読者の高校時代と遜色ないくらいリアルなところにある。

SLAM DUNKや黒子のバスケなどはありえないスーパースターが目白押しで、現実離れした技やサクセスストーリーが見所だが、あひるの空にはそんな描写はほとんどない(ダンクはするけど笑)。

なんならすぐに負ける。1年以上必死に練習し、監督を呼んできて、合宿を重ねて、練習試合でも勝ちを重ねて挑んだ関東大会も1回戦で負ける。
しかも2回線にライバル高校と当たる雰囲気を醸し出していたのに。。

でもそれがとてもリアルでいい。
もっというと試合の結果だけでなく、歩みの過程がとてもリアルでいい。

努力が実らないことの鬱憤が溜まってチームが分裂しそうな瞬間

チームの勢いに最後まで乗り切れず辞めていった仲間

練習がきつい中で「無理です」と伝えた時の監督の受け答え

そう言う細かな描写がとてもリアルで好きなんです。
伝えるの難しいなぁこう言うの。笑

2.バスケの戦略やNBAのニッチな話も出てきてファンになりやすい

作者がバスケ好きの経験者なこともあり、ストーリーの中にNBAや戦略性の話が多く散りばめられているので
バスケの経験者はよりハマりやすい流れになっている。

特に好きなのは2つ。
1つ目は主人公たちのバッシュが映るシーン。
不破豹がエアベイキンを履いてるのとか本当にしっくりきすぎて震えるし、

空がエアフライト履いてたのとかも懐かしくてたまらない。
フライトのあの玉ツルツルしてていいんだよなぁ。

後はトビがエアジョーダンで常盤がゲルバースト。1人1人の色が出てる。
ちょっとしたことだけど、読者がキャラクターと肩を並べて話ができるリアルさはとても好き。

2つ目はNBAの小ネタが挟まってること

例えばジェイソンウイリアムスが昔オールスターで披露したエルボーパスを千秋が実践してるシーン。
多分そもそもNBAの方を知らない人も多いと思うんだけど、こういった技を何気に出してくるあたりが作者のバスケ好きを感じさせてくれる。

あとはチャッキーがNBAの動画をなおに見せてもらって自分の技に取り入れようと研究しているシーン。
「あーこう言うプレイを目指しているのか」ってのがよりわかりやすく伝わってくるのでとてもいい。


バスケ部がしそうな会話を所々挟んでくるのが何回読んでも飽きない理由。
特にバスケ部をもう辞めて何年か経った人には読んで欲しいなぁ

きっと当時の熱量や思い出が色を帯びて思い出されるきっかけになるはず。

3.ちょっとした小ネタがさりげなくて面白い

漫画としてはメインがバスケとして進んで行くのだが、
作者の遊び心から描かれるちょっとしたボケが可笑しくて笑える。

例えば、千秋の初登場で千葉さんのバッシュを盗んでるシーン。
千葉から疑うに疑えない心の声が漏れてるのが思わず笑ってしまう。

あと時々出てくるのが、キャラたちが漫画の中の存在であることを示唆するシーン。「単行本見返してみろよ!」というツッコミをするのが、「言っちゃうのかよ!」というツッコミを思わず心の中でしてしまうぶっちゃけ感がすごい。

そう言った遊び心がバスケファンだけでなく漫画として面白い要因。

まあ今日は時間ないのでここら辺で割愛。


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