資格取得の道のりを振り返る②(勉強時間について)
試験勉強のポイントとして、勉強する前のチェックポイントがあると前述した。特にチェックすべきこととして勉強時間の確保可否が重要だったのではないかと考えている。そのなかでも下記2点についてはキチンと理解しておくことが大切である。
①確保すべき時間の目安は?
②開始すべき時期は?
①確保すべき時間について
資格取得に必要な目安時間は専門学校や通信講座のHPを閲覧すればすぐに確認することが可能である。(宅建なら300時間が必要)
しかし・・・
・200時間でできました!
・2か月でできました!
勉強時間を調べると必ず「私は短時間で合格しました!」という短時間での合格体験記が目に飛び込んでくる。この合格体験記と公表一般時間のどちらを基準に考えるべきか整理をする。
■キャッチーな合格体験記の考察
まず、合格体験記のような一般の2/3程度の時間で合格できた理由はいろいろ考えられる。
・元々、知識があった
・人より能力が高かった(勉強の効率がよかった)
・勉強した箇所がドンピシャで出題された(たまたま)
気を付けたいことはそれが自分にも当てはまるかはわからない。ということである。一般の時間もあてはまるか分からないが、体験記よりは一般時間のほうがあてはまる可能性が高いと考えるのが妥当である。
■勉強時間が短いほど正義なのか
また、資格試験は最短の勉強時間で合格するのが良い!という風潮があるが、そこから疑ってかかるべきである。
①300時間勉強した場合の合格確率:60%
②200時間勉強した場合の合格確率:50%
③100時間勉強した場合の合格確率:30%
上記で言うと100時間あたりの期待値は③が高く①が低くなる。しかし、一番の目的は合格することであり、時間を少なくすることは時間確保の大変さを緩和させる副次的なものであるという事実を再度頭に刻むべき。
上記であれば、時間当たり期待値は低いとしてもトータルの合格率の高い①を選択することが合格に近づくと考えるのがよい。
■確保すべき時間について(まとめ)
一番言いたいことは、資格勉強の時間は最低でも一般的な必要時間を確保することで合格確率が高まり、余裕があればそれ以上の時間を確保することで更に合格確率が高まる。ということ。
②開始すべき時期について
一方で、1日、1週間で確保できる時間には(個人ごとに差はあるものの)厳然たる上限がある。空き時間の有効活用等で1日1時間等は確保できるかもしれないが、1日3時間等の追加時間は確保できないのが現状だと思う。
もっとも単純な勉強時間の確保の解決策は、1日当たりの勉強時間を増やすではなく、勉強期間を伸ばすこと。3ヵ月ではなく6カ月を勉強期間にあてる。のように。
但し、開始時期は早ければ早いほど良いわけではない。
何故なら、試験日の2週間前くらいに必要な勉強時間分を消化できるくらいがちょうど良いが、試験の半年前に必要勉強時間を終えてしまった場合は、忘れないために試験日まで勉強し続ける必要が出てくるからである。
③勉強時間実績
因みに、“ゆ”は2020年12月~2021年12月まで約1年間、毎日勉強した。その総勉強時間は591時間。
翌年10月の宅建試験に対して、思い立ったが吉日とばかりに前年の12/8から勉強を開始した。当初は8月下旬くらいに300時間を消化するようなイメージで残り1ヵ月半程度のバッファを設けた計画。
蓋を開けてみると順調に勉強時間を確保出来、且つ1日も休まず勉強し続けた結果、5月末時点で293時間を消化。ある程度、理解も深まりいつでも合格できるぜ!という状態に。
結論、習得完了時期が早すぎた。しかも、合格のために新たな知識を取得する必要が無く、忘れないための勉強にシフトをする必要があったこともモチベーションアップにつながりづらい状況。
折角、勉強を続けるのであれば新たな知識も習得したい。そう思っている中、ふと親和性のありそうな「管理業務主任者」について調べてみた。
①宅建業法等の宅建取引士の試験で必要な知識も出題される必要となる
②試験日が12月で宅建取引士の試験から1ヶ月半程度の時期である
というわけで突如、W受験に切り替えた次第である。”ゆ”の場合はたまたま親和性の高い資格があったため勉強を継続できたが、そうではないケースもあることを考えると試験勉強の開始時期は熟慮が必要だと実感する。
まとめ
①試験時間
一般的な公表時間を目安にした方が無難
②試験開始時期
早ければ早いほど良いわけではない!!
一般的な時間をもとにバッファを設けすぎず、良い時期に完了するような計画を立てて開始することが肝要である。
さいごに・・・いっぱい勉強したことについての見解。
・ 一般以上の時間を勉強すると「一般よりも勉強してるんだから当然、合格できるでしょ!」という自信がでてきた
・恐らくもっともっと少ない時間で合格できたと思うが、「なんでこんなにいっぱい時間をかけて勉強したんだ!」という後悔はまったくない
結論は、いっぱい勉強してよかった。である。
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